「暑中お見舞い申しあげます」進藤洋子
猫じゃらしに似たちょっと小さめの草が、
高い丘の一面で風に吹かれて逆光の陰をつくりながらそよぎ、
その向こうに淡いブルーの空と綿菓子のような雲が、
風に吹かれて形を変えてゆく。
雲の隙間から夕日のひかりの帯が入間川の平野に向かって広がっている、
川のほとりでいつものように鴨にパンを蒔いていると、
雀やセキレイ、そして、ときにはからすも仲間入り。
川の中では4~50cmの鯉が大きな口を開けてわれ先にとひしめき合い、
小魚のやまべも元気にむらがって、ピチャピチャとにぎやか。
やまべは遠くの水面でもきらきらと銀色にひかり、
鯉もまた飛び上がったりして波紋を広げている。
近くの河原の陰から牛に似た鳴き声の蛙(ウシガエル)が鳴いている。
光、空気、風、音、みんなともだち。
入間川の花火大会ももうすぐです。
「how are you ?」浜野 史子
あなたのことが、しんぱいです。
「がんばれペンギン!ストップ温暖化!」浜崎ゆう子
ペンギンは地球の温度が1℃上昇するだけでも、ぐったりしてしまうことがあるそうです。人間が引き起こす温暖化が、自然界の仲間たちに迷惑をかけています。夏はクーラーをなるべく控え、窓を全開にしてみてはどうでしょう。地球にも体にもやさしい気がします。
浜崎ゆう子 http://kageepla.net
「ゴーヤっぷりっ小僧」 Pata
2008年春、相方のはるまきが「ゴーヤーを育てて日陰を作ろう」と唱うラジオ番組に影響されて、いきなり庭のプランターでゴーヤーを育て始めました。
伸びる時期は一週間で15センチくらいグングン育って、日陰も出来たし、夏には25個くらい収穫できました。
ガジュマルにキジムナーが住んでいるようにゴーヤーにもきっとゴーヤー小僧が住んでいるはずだと、Pataは粘土でゴーヤっぷりっ小僧を作って、庭で撮影してポスターにし ました。
その後、ゴーヤーは美味しく料理して2人でいただきましたと さ。
パチパチ~(^_^)/!
Pata工房 http://pata-koubou.com/
「simple living for better earth」三門真嗣
梅雨は嫌いですか?まったく贅沢な悩みですね。
乾いた土地に暮らす私たちサボテンにとって水分の確保はまさに死活問題、無駄にする資源なんてありませんよ。
わたしたちの体には必要な水分だけ消費して、残りは常にストックしておける独自のメカニズムってやつが備わってるんです。すごいでしょ。
省エネ? 続けることが生きること。流行で終わらせるわけにはいきませんからね。
「自然への思い…」 内山照一
今、開発によって失われていく自然。
その象徴としての田園、小川、近所の雑木林で再認識したいと思う。
バッタやとんぼ、自然界に生息する昆虫や野鳥の姿は物質文明の中、 自然とともに生きる大切さをおしえてくれます。
生態系という自然のバランスがくずれてしまうと 生命力の弱い生物から絶滅していき、 この地球から姿を消してしまうでしょう。
みんなが安心して暮らせる地球にするために…。
2000年CALENDAR 「道端エッセイ」
2004年CALENDAR 「花草風月」
2005年CALENDAR 「四季賛花」
2006年CALENDAR 「鳥遊囀声」
いずれもイラストレーションは森上義孝氏。「自然への思い」をカレンダーに込めて、今年も制作予定です。
「ヒトは地球で…」池田秀夫
5月13日の朝日新聞に、ふたつの「増えた」という記事が同時に載っていた。
まず目に入ったのは特別天然記念物で国際保護鳥のアホウドリ。伊豆の鳥島で4月から今回の調査で306羽のヒナが育っているとある。火山灰の流れなどから不安だった 島の南側の営巣地と別に北西斜面に模型を置いてアホウドリを呼び寄せていたらしい。この鳥は、明治時代に西洋で羽毛布団の原料となる事がわかると乱獲が始まり、15年間で約500万羽が捕殺されたとされる。いま、ヒトが手を貸さないと種を増やすことが出来ないほどなのだ。
もう一つは石垣島のグリーンイグアナが野生化している。ペットとして島に持ち込まれて逃げ出したものか、飼い主が捨てたかいずれにしろヒトの勝手なふるまいで彼らも住民も困っている。昆虫や植物の葉を餌とするため、島の豊かな生態系を乱すおそれがあると環境省は調査をはじめたようだ。
やれやれ…。