おおきいおうち

おおきいおうち

県民共済住宅で完全分離風二世帯住宅を建てています。

素人なりに様々な情報から試行錯誤して、シンプルで住みやすい家を目指しています。

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長い旅のはじめに 

 

はじめまして908です。 

 

このたび一人暮らしの母と2世帯住宅を建てることになりました。 

 

実は今母が一人で暮らしている実家も、もともと2世帯住宅用の戸建てです。 

だったらそのままその家に私の家族が住めばよいじゃないか…母はそう言いました。 

 

しかし、今のご時世なかなかそうはいきません。 

…と少なくとも私は考えます。 

 

もちろん古民家など古くからの素敵な建物をリフォームする方法もありますが、結局私はいろいろな角度から考えた結果、新しく家を建て直すことにしました。 

 

 

まずはそのキーポイントをいくつかご紹介します。 

 

 

 

 

 

 

よりパーソナルな時代に 

 

何十年も前に建てられた実家は純和風住宅です。

一番日当たりのよい南東に畳の客間や仏間があり、廊下の明かりは薄暗く、突き当りにトイレ、キッチンは北向き壁側のI型 

…となかなか古風な間取りです。 

各階に一人一人の寝室があり、居室以外では1階に2世帯共有のDKと浴室とトイレ、2階にはトイレと小さな洗面所がついています。 

 

私は成人までをこの家で暮らしましたが、成長するにつれいろいろ不便さを感じることもありました。一番の理由は、こどもが成長するにつれパーソナルな行動が増えたからだと思います。 

 

 

少し例を挙げますと、 

 

 

  • お風呂が一つだと家族全員が一人ずつ入るには時間がかかる。 
    …こどものころは親子で入っていましたが、こどもが成長すれば6人家族なら一人30分でも3時間です。 

  • 夜遅くにキッチンや浴室を使うときに、1Fで寝ている親世帯を配慮しなくてはならない。 
    …夜は物音が響きます。 
    特に和室で引き戸が基本構成なのでDKの音が居室まで筒抜けです。 
    引き戸は開き戸に比べて防音性能が低いのです。 

  • 帰宅時間が遅くなると、玄関も一か所のため寝ている親世帯に配慮しなければならない。 
    …ガラガラッと音のする引き戸でしたのでなおさらでした。。。 

 

 

数十年前の記憶でも、ずいぶん毎日(特に夜!)気を遣って生活をしていたように思います。 

玄関からキッチン等の共用部分までと寝室までの導線を明確に区切っておけば回避できた問題かもしれません。 

…という考え方もすでに今の時代の考え方なのかもしれませんが。 

 

 

きっとこの家の昭和の時代は、家族全員で夕食をとり、門限も厳しく誰も夜出歩かず、朝夕同じタイミングで家族全員が過ごすことができていたのでしょう。 

 

しかし、年月を経て家族としての過ごし方はだいぶ変化してきました。 

 

平成になり、こどもは塾で、親は仕事で帰宅時間もバラバラなった結果、個々に食事をとったりすることも増えました。 

そして今や家族全員で同じTVを見ることもなく、スマホやタブレットでそれぞれが好きなことをする時間が増えました。 

 

そんなライフスタイルの変化に対応した間取りが必要だと、私は少なくとも数十年前からずっと思っていたのです。 

 

 

 

 

 

加齢を考慮した間取り

 

誰でも歳はとります。 

 

 

それは誰もがわかっていることなのですが、若いころには自分が歳をとった時のことなんてまず考えないのかもしれません。 

 

それは家を建てるときも同じです。 

 

30~40代で家を建てる方が多いと思いますが、まず大前提として自分がその家にいつまで住むかは考慮しなければなりません。 

 

 

…ひとつ私の祖父の例を挙げます。 

 

祖父の部屋は一家の長ということもあり、玄関から一番遠い位置に居室がありました。 

玄関から祖父の居室までは約12m、トイレも玄関付近にあったため同じく12mです。 

トイレと玄関にたどり着くまでには高さ2㎝程度の敷居を最低でも1か所跨がなくてはなりません。 

 

晩年足の弱くなった祖父は自宅内では杖か歩行器、家の外は車椅子というライフスタイルに変化しました。 

また加齢により夜中にトイレに行く回数も増えます。 

 

そこで想像してみてください。

 

 

深夜真っ暗な部屋を複数超えて歩行器で12mを往復しなければトイレにいけないなんて。しかも途中に敷居の段差もあります。 

 

急いでいたらなおさら大変です。 

 

最終的に居室に介護用のトイレ設置を勧められても、祖父は最後まで抵抗を感じていました。 

確かに自分だって、(そりゃあ確かに便利でしょうけれど)自室の中にトイレがあるのは正直よい気分ではないです。 

 

…居室からトイレが遠い。 

たったそれだけのことが、年齢によってはとてもストレスに感じます。 

 

そんな祖父を見ていましたから、少なくとも母には同じ境遇にはなってほしくないと考えています。 

 

 

 

 

家の性能をアップグレードする

 

自分がこどもの頃の夏休みは果たしてこんなに暑かったでしょうか。 

 

 

暑くてもせいぜい30度を超えるくらいだったと記憶しています。 

 

今や体温と同じ気温(かそれ以上!)の日すらある夏の埼玉県。 

むかしのように「窓を開け放って風を通せば涼しい」なんて絵空事です。 

熱風しか入ってきません。 

 

しかし実家はそれを信じて今でも窓を開け放っています。 

TVで散々「熱中症予防にクーラーを使いましょう」と叫んでも、昭和気質の方には浸透しない現実が目の前にあります。 

 

ではなぜクーラーをつけないのでしょうか。 

 

理由は明確、電気代がかかるから、です。 

 

でもその理由すらもはや時代遅れの考え方になりつつあると私は考えます。 

 

なぜなら家の性能があがればクーラーの効きがよくなるので、電気代が思った以上に高くならないからです。 

これに関してはいつか詳しくお話できればと思います。 

 

とにかく実家は省エネ基準とは無縁の設計のため、東西南北いたるところに掃き出し窓と引き違い窓があり、かつすべての窓がシングルガラスのため、暑さも寒さももれなく入ってくる仕様となっています。 

 

これではどんなにクーラーをガンガンにかけても電気代がかかるだけです。 

 

しかも電気代がもったいないといって、クーラーをかけた部屋から出るたびにオンオフを繰り返しているのです。 

 

これでは部屋は数分で外気温と同じくらいに戻ってしまいます。 

 

そんな家で夏冬を過ごすのは、決して過ごしやすいとは言えませんし、まず電気代の無駄遣いです。 

少なくとも今の気候に適した性能の家にアップグレードする必要性を感じました。 

 

 

 

 

 

 

まとめ:理想の「おおきいおうち」を目指して

 

 

…といった以上のような観点から、私は母に新築を提案しました。 

 

実家を惜しむ母の気持ちも理解していましたが、何より母の今後のライフスタイルや防犯を考慮した結果であることを伝えました。 

 

そして今回目指す理想の家は、こんなかんじです。 

 

  • 個々の生活導線に配慮した間取り 
    …在宅勤務時や就寝時の妨げにならない導線や間取りを考える。 
    …親世帯、子世帯のプライバシーを確保できる間取りを考える。 

  • 加齢に配慮した住宅設備や間取り 
    …バリアフリー、導線の配慮、階段等設備への配慮などを考える。 

  • 可能な限りの高断熱高気密住宅 
    …県民共済住宅で可能な限り、ですが。 
    U値不明の県民共済住宅。どこまで達成できるかは自分の努力次第!? 

 

 

さいごに。 

 

「ちいさいおうち」という絵本があります。 

私がこの本を初めて読んだのは幼稚園の時くらいでしょうか。 

今では保育園に通う息子に読み聞かせています。 

 

このおうちはとても丈夫で長持ちし、長年にわたって住みやすいおうちでした。 

何代にもわたって愛されてきたおうちは、周囲が開発されてもなお魅力的な家として移築され、住み続けられていくというおはなしです。 

 

 

 

 

上に挙げた「理想」はどれも当たり前のようで、誰しもが思いつくことです。 

けれども、シンプルでちょうどいい家を実現するにはそこそこの努力が必要な気がします。 

 

特に営業のいない県民共済住宅では、施主の情熱=家の良しあしに大きく影響します。 

どれだけ自分自身が「家を建てる」ということに労力と時間を惜しまないかによって、県民共済住宅の家はモデルハウスのような粋な間取りにもなれば建売住宅のようなスタンダードな間取りにもなります。 

 

絵本の中のおうちのように、家族全員に愛される家を目指します。 

 

このブログをお読みくださるみなさま自身の素敵な旅の一助となりますように、県民共済住宅で実際に家を建てながら様々な情報をお伝えできればと思います。 

 

これからどうぞよろしくお願いします。