わたしのおなかの上に置かれた大きなガーゼに、産まれたての姿でやってきた。
よかった、ぱっちり二重。
ちゃんとヒトの形してる。
隣でずっと夫が笑いながら泣いている。
おめでとうございます!と言われながら、ベビーのケアと私の後処理が始まる。
ベビーは分娩台の隣の温かいベッドへ。
私は分娩台でへその緒や胎盤の処理。
うれしくて、同時に冷静で、胎盤についてやたら興味を示す。
その間夫や家族は号泣しながらそれぞれの連絡先へ走る。
胎盤は思ったより白かった。
会陰切開の傷を縫ってもらう。
針の感覚よりも糸が傷跡を縫っていく感覚がひきつれて痛い。
でも隣を見ると、落ち着いた表情のベビーがいる。
ああ、このために頑張ってきたんだなと思う。
おじさん教授先生が汗だくの私を見て、おもむろにうちわを差し出してくれる。
この先生の存在感と安心感は、きっと、一生忘れない。