今回の記事はASAGAO医療アシスタンス協力の元投稿しています。
裏事情もこそっとお伝えできればと思います。
病院のシステムやフロー
まずはメキシコの病院事情をお伝えする必要がございます。
受診頻度の高い私立病院編でお伝えします。
病院の組織は、基本診療部門、技術部門(検査科、放射線科など)、事務部門などがあります。メキシコではこの診療部門が日本と大きく違うところではないでしょうか。
メキシコでは大病院だからといって必ずしもいい病院とは限らないんです。
なぜならば日本のように病院が大きい組織、一団となって医療サポートを行っているわけではないからです。
【日本】受付→診察→検査→処置→会計→処方箋
上記は病院へ掛かる際の一般的な流れとなります。総合受付があり、そこから専門科受診し、検査は院内の検査室で行い、会計エリアで合計金額の支払い、病院提携薬剤師の元院内処方です。
別の専門家へは院内での専門科へ紹介されます。或いは診療所・病院側が更にレベルの高い病院へ紹介する流れとなっていきます。
追記
メキシコフロー※緊急外来は除く
①診療所予約
②診療所受付
※病院総合受付は案内のみ
通訳が必要な場合診察室入ってからスピーカフォンにして会話スタイルが一般的
③診察→会計
※現金のみなどのしばりに注意
※簡単な処置はしてくれる
④検査は病院内ラボか好きなラボへ先生の指示書を持っていく
⑤結果を受け取り通訳または秘書または先生へ送る
※ラボが先生と提携していれば送ってくれる
⑥薬は外部薬局がお得
※保険によってはお薬準備あり
医師と病院
メキシコでは医師と病院は独立しており、病院が診療棟などにある診療室を貸しているため、診療室を借りる事ができる(経済的な理由も含め)医師が診療室を借りているということになります。
もちろん、良い医師だから患者も多く問題なく診療室が借りられる、いい先生だから病院が割引や無償提供してでもキープしたいなどの裏事情もあります。
ですのでよくあるのが更に専門的な治療に変わる時、病院側からの紹介ではなく、診察を受けた医師の紹介となります。
検査指示も病院内ラボでなくてはいけないわけでは有りません。最寄りの安い検査センターでも良いのです。
ただしキャッシュレスサービスを受ける場合など特別なしばりがある場合は、外部ラボへ行くことによりキャッシュレスが適用しなくなう場合もありますのでご注意ください。
日本の場合、自分の症状が何科かわからない場合は総合受付へ行けばいいのですがメキシコの場合希望の先生の診察室は何階か、何科に行きたいのか(予約必須の場合が多い)聞く場所となります。
スペイン語は話せるけど、何科受診がいいのかわからないなどの無料相談もASAGAOで可能です。
私立病院についてお話しましたが公立病院についても簡単に説明します。
メキシコの病院種類
メキシコの病院には公立病院(IMSS/ISSSTE)と私立病院があります。
IMSS国民保険(Instituto Mexicano del Seguro Social)には現地企業に勤務する会社員が日本人含め加入可能であり無料なのです。
各病院の特徴
公立病院
+)IMSS国立病院にて受診無料
-)予約3ヶ月待ち
-)診察、検査などの待ち時間が長い
-)設備が整っていない病院もある
私立病院
㌽)必要以上の検査や手術を推奨され高額になるケースも
-)病院雇用の医師ではなく医師が病院の診療室を借りるため診療費専門医によって診察費が異なる
+)予約は当日から
+)診察、検査などの待ち時間は妥当である
+)公立病院より整っている
メキシコ医療状況
【医師】
病院と医師はそれぞれ独立した存在であり、所属先が病院とは限りません。 IMSSにて無償でレベルの高い医療を提供しながら私立病院にて有償で対応する医師も多いのです。
他の病院や診療室を掛け持ちしている医師もたくさんいます。
アメリカで研修した医師も多く、実はメキシコ人医師のレベルは大いに期待できます。
【入院・手術】
私立病院は高額なデポジット(前払い立替金)や保険の有無を優先し対応が遅くなることもあります。
【高額医療保障】
加入者は提携病院を利用できますが、入院・手術などの高額な医療費が発生しない限り保険は降りず一般診察費などは自己負担となるので注意が必要です。
更に契約内容によって全体の何%、4万ペソ(仮)は払わなければならないなどの約束もありますので契約書はしっかり読んでおいてください。
現地高額医療保障においては提携病院にて適用するケースが多く使いにくいです。
【海外旅行保険】 次回詳しく
多くの駐在員が加入する海外旅行保険は、メキシコに提携病院は殆どないため、病院受付の対応も遅いです。※緊急外来提携がある保険会社もあります。
一旦自己負担し後日帰国後などに保険金請求を行うのが一般的ですが海保直接提携のASAGAOであればお好きな病院、専門医にてキャッシュレス対応が可能な場合もございます。
日本との違い
【引用源:在メキシコ日本国大便館 医務官】
・専門医は初診でも予約が必要
・専門医は自分の診察室の他にいくつかの病院を掛け持ちしていることが多い。
・入院していても医師と会える時間は少ない。
・通常病院常駐医は研修医レベル。
・主治医が常駐しているとは限らない。
・説明時間はかなり短い。
・入院など医療費が高額になる場合、前払い金(デポジット)を要求される。
医療でお悩みに方は無料相談受け付けておりますので遠慮なくご相談ください。