このシリーズが一部に人気なのは理解できる。

◎古典的なスペースオペラを現代風にアップデート
◎宇宙を舞台にしたシリアス過ぎない軽いコメディタッチ
◎カラフルな色使い
◎ベタな産業ロックを歌詞を物語に絡めた巧みな再生使用
◎カセットテープなどガジェット、美術、衣装などの面白さ
◎個々のキャラクターの明確な設定とその疑似家族的な集団一体感

など、ファンを刺激する絶妙なツボがあるのだろう。
今作も余計なキャラクター説明が不要なため、一気呵成に物語へと導入でき、
前作のお決まりを繰り返しながらも、その関係性や物語背景を更に深堀りする点では正しい続編だろう。

でも何故かそれ程には乗れない。

前作も今作も同じく、普通には楽しんだけど、
劇場を出ればそれっきりで、繰り返して楽しんだり、溺愛、偏愛する感じではない。
多分これは映画に求めている私的な感覚の違い、相性の問題なので、
決して作品自体を否定することではない。
お馴染みのメンバーに加えて、
シルベスター・スタローンのゲスト参加に、最近公開が相次ぐ復活カート・ラッセルを配して、
歴史への干渉を試みる巨大脳髄なんかは「お前はマモーか!」というツッコミで楽しんだ。
でもやっぱりそれっきりなんだよな。
まあ、これからもシリーズは続いていくんだろうし、
別に拒否せずに、それなりには付き合っていくだろうけど、それはそれで。


偏愛度合★★★