今年最初の映画。
ようやく映画館に逃避できた。
ありきたりな物語だけれど、
邦画にありがちな説明過多で泣かせようとするようなくどい描写は潔くズバッと切って
90分強という短尺なのがいい。
何でも加えるよりも、如何に最小限まで切る方がセンスと問われる。
麦子という女性視点の物語ながら、監督の私的な熱い視線が重なり、
実は男性都合の(妄想的な)目線となっているので評価は分かれるかな。
一緒に観た妻は「堀北なんちゃらのプロモーション映画みたい」と冷たい評価。
逆に自分は、今まで一度も胸騒ぎしたことがない女優だが、
今回は劇中で母の面影を見出し騒いでいるオッサン群の気分で穏やかには見守れた。
 
偏愛度合★★★