働きたい気持ちもどこかに
消えてしまう。


2日経った頃、女性からスマホに

電話がかかってきた。

女性事務員「当社としては、採用の方向

で考えておりますが、大丈夫でしょうか。」


ミホ「はい、よろしくお願いいたします。」

つい勝手に言葉が出てしまう。

他社も受けたが、しばらく検討中だった。

待って必ず採用されるわけではない。

キープが欲しいのだ。1つでも決めておけば

前向きになれるし、嫌ならすぐ辞めればいい

断わるのは最後が無難なのだ。

どちらかというと匂いに鈍感な方だが

それでも臭いと感じるなら、即辞める

事は分かりきっていた。

どんなことがあっても、もう1件決める必要が

ある。これまで以上に仕事探しに熱が入った



夕方、家に帰ったミホは臭い会社を検索

してみた。ネットで臭いの連発。

地元民の投稿を読む限り、

石鹸や化学薬品を作っている会社。

牛の血を焚いて作っていたらしい事

昔はあの一帯に臭いがしていたようで

今は昔に比べると相当マシになっている。

このような情報があった。


共産党の議員の活動ページの書き込み

もあった。肉牛などの食肉解体のさいに

生じる食肉に適さない部分を、油脂類

や化粧品、肥料・飼料などに加工

処理する化製場の集約化事業での

資金援助について質問しました。

悪臭対策を講じた施設に集約したもの。

当時5事業者が会社を作り2000年から

操業しています。この施設建設・整備に

銀行からから借り入れた約20億円を

国に利息を含め全額返済するほか

中小企業高度化資金として無利子で30億

を貸し付けています。貸付金は毎年3億

返済する計画でしたが、業績が悪化し

返済額は9千万にとどまっている事

本業儲けが事業費用を6億円下回る赤字

が続いていることを指摘。

補助金が底をつき来年度からの返済が

不可能になっていることを明らかに

し、新たな財政支援は行わないとし

一刻も早い対策を求めました。

こういった記事も引っかかってきた。


業績もやばそうだ。

求人欄を見直してみると、

業界屈指の安定企業で正社員として

働こう。こんな大胆なキャッチフレーズ

で求人募集していた。

将来を見据えて働くなら是非ここへ★

よくかけたものだ。


妙に気になってきた。中を見てみたい。

仕事が決まる間の予備として

働くのも悪くない。

ただし、変な経歴がつくのも迷惑なので

1カ月以内で辞めればいい。

こんなきっかけで、この会社に行く

気持ちも高まってきた。

きっちり中を見て、友達に報告しよう。

話題はもちきりで皆んなミホの話にクギ

づけになるだろう。

俄然張り切ってしまう、好奇心旺盛な

ミホだった。