面接場所まで到着。
5分前このぐらいがちょうどいい。
会社の門前にバス停がある。
たくさんの人が通勤で利用しているで
あろう、プラスチックの長椅子が置いて
ある。こういう気づかいが嬉しい。
仕事で疲れても、座ってバスを待つ
事ができる。

その時プーンと異様な匂いがした。
雨の匂い? いや、違う。
なんかすぐ目の前の会社から匂って
くる。今日はたまたま臭いのかも
しれない。道路を挟んで全体が
異様な匂いに包まれている。


あ!そうそう面接
ミホは、会社のガラス扉を開け入って
行った。「臭ーい」思わずハンカチで
鼻を押さえる。やっぱり紛れもなく
この会社から匂っている。
キツーイ異臭が漂っている。
今まで嗅いだ事がない匂いだ。
何でこんな匂いがするのか?
不思議でならない。
ハンカチを挟んだまま呼吸をし
エレベーターで2階に行く。
エレベーターが開く前に、鞄にハンカチ
を直す。2階は、シーンと静まり
かえっていた。きれいな落ち着いた内装。
悪くない。入ると広くて通路もあった。
業績がいいのは、本当らしい。
右側にガラス扉がある。
事務員らしき女性が仕事をしているの
が見える。奥に男性が1人
机もいっぱい並んでいるのに、さみしい
限りだ。
「トントン。」ミホがノックしても
気づかない。しばらくといっても
ごくわずかな時間 どうしようか考え
ていた。今度はもう少し大きめにノック
それでも気づかない。
防音がしっかりしているらしい。
しょうがないと諦めて、ガラス扉を開け
た。ようやく事務員の女性が気づく。
優しい笑みを見せこちらにやって来る。