「わたくし、生まれも育ちも東京葛飾金町です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名はあきと、人呼んで “フーテンのあき” と発します。 不思議な縁持ちまして、たったひとりの弟のために粉骨砕身、 売(ばい)に励もうと思っております。 西に行きましても東に行きましても、とかく土地のおアニィさんにごやっかいかけがちな若僧でございます。
以後、見苦しき面体、お見知りおかれまして恐惶万端引き立てて、よろしく、お願(たの)み申します。」
以後、見苦しき面体、お見知りおかれまして恐惶万端引き立てて、よろしく、お願(たの)み申します。」