「静かなる爆弾」
今悪人で話題の吉田修一の作品。
読んだー!!
テレビ局に勤める男と、ある日神宮外苑で出会った耳の聞こえない女性のお話。
これだけの情報だと、よくありがちなたとえ耳が聞こえなくとも僕らは愛で繋がっているんだ、っていう障害を乗り越えた恋愛の話。もしくは、、、、
愛ですべて乗り越えられるとあの頃の僕らは思っていた、しかし・・
みたいな話なのかな?と思っちゃいそうだけど、吉田修一というと、そんな感じではなくどちらかというと暗いかんじなのかな?とかいろいろ想像しながら読んだ!笑
やっぱ違った!
甘い恋愛話でも、切ないような恋愛話でもなかった!
なんかすごい静かで平坦な感じの話しなんだけどね、うん、なんか話の内容はわかった。けど、何をこの本は伝えて来たいんだろう?って考えるとなー!
もしも私がいつか耳の聞こえない人と出会ったら・・?
私もきっと大変だとか不便だなとか、それを解消する方法は考えようとするかもしれない。けど、それがどんなものなのかを想像出来ない気がする。
目に止まった文章が、別になんて事ない最初にでて来たやつなんだけど、
ふたりが初めてちゃんと対面して公園のベンチに座っている場面。
-このとき、もしも女の子がいなかったら、ふたりはいたたまれず、すぐに石段から立ち上がっていたかもしれない。それまで知っていた世界では、交わす言葉がないということは、用がないということを意味していたし、用がないのに一緒にいるのは不自然だった。ただ無心に鯉に触れようとする女の子の存在が、その不自然を壊してくれた。女の子と鯉は、言葉を交わしているわけではなかった。
なんか私はここがきになったんだよね。なんでかはうまく言葉にはならないけど。。
声になる言葉よりも、文字にする言葉って重みがあるんじゃないかと思ったりした、、
とりあえずもどかしい!
もどかしい!もどかしい!
耳が聞こえない彼女がもどかしい、せんな彼女に伝えられない彼がもどかしい!
静かなる爆弾っていうタイトルすごいしっくりきた!
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