わたしはそう信じて疑わない。
映画『幕が上がる』をご存知でしょうか。
今をときめく、ももいろクローバーZ主演。
高校演劇を舞台にしていると聞き、その原作が平田オリザさんということもあり、
そりゃ見なくちゃという気持ちになりました。
かく言うわたしは、舞台を年間70本平均で観る人間です。
仕事で高校演劇にも携わったこともあるので、ひときわ強い好奇心が沸きました。
さて、映画。
序盤で高校演劇の説明が入るのですが、
「よく分からない審査員に審査され…」というセリフでめっちゃ吹いてしまいました。
高校演劇ではよく、学校の先生が持ち回りで担当しています。
演劇の顧問とはいえ、よっぽどじゃない限り、舞台というものをそんなに観ていない。
そんな中、どうやって審査するんだろう。
主観で判断するしかないと思う。
減点法でしか測れないんじゃないかな。
そのセリフでつかまれてからというもの、この映画がドキュメントに見えて仕方なかった。
そして、なぜか涙がずーっと止まらなかった。
劇場の中で、泣いてる人なんていないのに。
主人公を演じているももクロのリーダーは、演劇部の部長にしか見えなかった。
すごいよ、ももクロ。
途中で、ももクロの映画だということ自体、忘れていたよ。
職員室のシーンで先生役のフジテレビのアナウンサーが、
これみよがしにももクロのタオルを見せるところにうんざりしちゃったよ。
最後には号泣しながら、
やっぱり演劇って、舞台って、芝居っていいな~
としみじみ思いました。
映画の中の女の子たちは、等身大を素直に演じていて、
それが演劇部の部員である役柄とリンクして、胸に迫るものがあります。
演技って、文字通り技術だとは思うのですが、
その前段階で、その人の人柄が反映されるものだとわたしは思っています。
そういう意味でも、ももクロのみんな、特にリーダーの夏菜子ちゃんは、本当にかわいい。
すっかり大好きになりました。
そして、このプロジェクトを考えた人に、感謝しています。
舞台好きとしては本当に嬉しい。
影響力のあるももクロが主演することで、よりたくさんの人に演劇のことを知ってもらえるから。
高校演劇の全国大会が翌年になり、地区大会を勝ち抜いた3年生が卒業してからになるの、
どう考えてもおかしい。
舞台は、出演者が変わると別物になるのに。
そういうことも含めて、演劇を取り巻く環境がいい方向に変わっていけばいいなと心の底から思います。
なんだか熱が入ってしまった。
泣きすぎて目がしょぼしょぼします。
ももクロのメンバーの名前をすっかり覚えて、
ちょっと嬉しい一日の終わりです。
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