部屋の押入れの掃除を始めた。
一番上のなんだかよく分からないところを
20年ぶりくらいに掘り起こしてみた。
出るわ出るわ、昔の思い出の品々が。
高校の授業中に回していたであろう手紙、
卒業証書、海外で集めた砂糖、
卓球でもらった金メダルと銀メダル、
今はもう聞けない、カセットテープの数々。
捨てるもの、残すもの、
一つずつ丁寧に見ていった。
その中に、ありました。
「おいたちの記」
小学6年の時に書いた自分史です。
パラパラっと読み直すと、目に止まった箇所があった。
スポーツマンということをテーマに
自分のスポーツでの経験を語っている。
かけっこ、マラソン大会、水泳、野球、ソフトボール。
それぞれ、できたりできなかったり。
最後の締めくくりの言葉。
スポーツは心のそうじ機の役目をする。
これからも、スポーツを心からはなさないようにしよう!
と心がける今日この頃である。
・・・心の洗濯機じゃなくて、そうじ機なのね。
なんか好きやわ、この例え。
小6のわたしと今のわたし。
言い回しが同じところに、複雑な気持ちになりました。
ひときわ、ボロボロの黄色いファイルが見つかった。
中を見ると、これまた作文。
どうやら、小3の時のものだ。
読みながら大爆笑してしまいました。
ちょっと、紹介させていただきます。
タイトル「三年生になってがんばること」
わたしはたいいくをがんばろうと思います。
夏は、水えいをがんばって、
冬は、高いとびばこをがんばろうと思います。
水えいは、クロールや平およぎを、およげるようになりたいです。
とびばこはものすごくたかいとびばこをとべるようになりたいです。
ドッチも男の子にまけないくらいがんばります。
もしかしたら、たいいくやうんどうはわたしの、
青春や生きがいかもしれません。
ますだあけみせんしゅみたいに、
マラソン大会で一いになりたいなと思います。
大きくなったら、たいそうのせんしゅになろうかな。
とにかく、たいいくはがんばります。
いくらなにがおこっても。
サッカーもがんばるぞと思います。
たいいくなら、なんでもかんでもがんばろう。
たいいくでもわるいことなら、
きょうみをもたないつもりです。
(おわり)
・・・真剣に書いてる小3のわたし。
ところどころ、つっこみどころがあります。
青春や生きがいって、
5行目の文章を全部ひらがなでしか書けない子が書くことかい!
「たいいく」をがんばろうという意思は伝わってくる。
今のわたしには書けないな。
最後の一文・・・イスからずっこけました。
きっと真面目に書いたんだろうな。
先生も
「今の気もちをわすれずにがんばりましょう」
と書いてくれている。
どんな気もちで読んでくださったのかしら。
もうひとつ、紹介させていただいてよろしいでしょうか。
タイトル「がんばった、マラソン大会」
マラソン大会は、死ぬほどいっしょうけんめい走りました。
わたしは、後ろの子とだいぶ、さがあったので、
「歩こうかな。」と思いました。
でも、「歩いたら、だめ。」という心が勝って、
いっこも歩きませんでした。
それで、りっぱに5いをとったのです。
スタートの時は、ラインに来ると、
心ぞうは、ドキドキしてしまいました。
先生が「五、四、三、二、一。」
と、言っている時は、もう、走っているつもりでした。
本当は、走っているんじゃなくて、
心がかっ手に、そう思っているだけでした。
「バン。」と、ピストルがなって、
走り始めたときは5いでした。
みんなひっしで走っています。
すると、わたしは「みんな、がんばってるけど、負けてなるものか。」と、
思っていっしょうけんめい走りました。
(略)
ゴールに着くと、
「いっしょうけんめい走ったから、もう後かいはしない。」
と思いました。
走っている間は、「何いでもいい。さい後まで、走れたらいい。」
と思って走っていました。
走っている間は、自分とのたたかいです。
それでわたしは、自分に勝ったのです。
歩かずにさい後まで走りぬいたのです。
もう、思いのこす事は、ありません。
(おわり)
「いっしょうけんめい」だった自分に教えてもらうことが、たくさんある。
「自分とのたたかい」て・・・どこで学んだんだろう、その言葉。
三年生になった当初は、
「マラソン大会で一いになりたいなと思います。」
と言っていたわたし。
一位じゃなくても、自分との戦いに勝って、
立派に五位になったと言っている。
後悔もしないって。
小3の自分、めっちゃかっこいいやん。
今のわたしには、思い残すことがないなんて言えること、一つもないな。
それにしても、子供の頃から、なんちゅう負けず嫌い。
三つ子の魂、百までやね。
他にも、アホで無邪気で素直な作文が満載。
また、紹介させてください。
小6の時のわたしの夢も。
読んで、ビックリしました。
今までの人生、複雑に考えすぎてたような気がします。
一生懸命はかっこいい。
やる前から諦めない。
子供だった自分に、叱咤激励されたような気がしました。
押入れ掃除はするもんですね~。