秋も深まる今日この頃、みなさんはいかがお過ごしですか?
ワタクシは、すっかり風邪をひいてしまいまして、絶不調でございます。
そんな中で、今日は健康診断デー。
結果が今から危ぶまれます。
さて、芸術の秋。
舞台を立て続けに観ました。
「犯さん哉」と「キャバレー」。
どっちも千秋楽終わってるし、ネタバレ御免でいきます。
まずは、「犯さん哉」。
作・演出が、今をときめくケラリーノ・サンドロヴィッチさん。
主演が古田新太さん。
東京公演では、賛否両論だったと聞いてました。
8500円は高すぎるという意見も多かったよう。
そこで、期待値を低めにして観ましたところ………、
大笑いでした。
デタラメ過ぎる!
演劇のタブーがいっぱいある!
ストーリーは、はちゃめちゃで、
オチもあるようでない!
悪ふざけ、ここに極めりという舞台でした。
私は本来、こういう舞台は嫌いなはずなんですが、
知らず知らず、笑いの渦に引き込まれました。
内容もまとめられません。
私のお気に入りシーンは、編集部コントです。
主人公のアラタくん(14歳)が、自分の原稿を持ち込む編集部での、
髪の毛の長い「ナガイさん」(入江雅人さん)と「ハゲ編集長」(山西惇さん)との会話。
ハゲ編集長が出て来るなり、
アラタくんは「ナガイさんに髪の毛分けてもらえばいいのに」と無邪気に言う。
その無邪気さがたまりませんでした。
それと、ラストの方、
人類が滅亡し、猿だけ生き残ったはずなのに、
なぜか一人だけ「姜暢雄」くん。
カーテンコールをしそうでしないところがツボでした。
あぁ、観ていない人に、全く伝わらない説明。
説明できない作品です。
深読みすれば、教訓めいたものを導き出せるし、
ただそのまま笑うだけでもいい。
私は、自由さや開放感を満喫できました。
ただ、これはホントに好き嫌いが分かれるだろうなぁ。
高校生の頃、誰かが
「スターの条件は、大好きという人と大嫌いという人が半々いることだ」
と言っていた。
なんか、そんなことを思い出させる舞台でした。
続いて、「キャバレー」。
かの有名なミュージカルを、大人計画の松尾スズキさんの脚本と演出で。
出演は、阿部サダヲさん、松雪泰子さん、森山未來さん。
いやがおうでも、期待が高まる。
厚生年金大ホール。
プリンセスプリンセスのコンサートを思い出させるわぁ。
ストーリーテラーの阿部サダヲさん。
歌がうまいっ。
「朧の森に棲む鬼」の時にも思ったことだけど、
体は動くし、歌はうまいし、力のある役者さんだなぁ~。
それと、なんといっても、秋山菜津子さん!
っもう、ステキ。
出てきただけで、舞台がしまる。
キュッとね。
風向きも変わるし。
歌もお芝居も文句なし!
惚れました。
この二人にだけでも、10500円出す価値はあるっ。
カーテンコールでは、松尾スズキさんが、妖怪人間を歌ってくださいました。
サービス精神も文句なし!
…でもなんやろう。
このもやっと感。
キャバレーの元ネタを知っていた方が楽しめたかもしれない。
勉強不足やったわ~。
それと、前日に観た舞台のアクが強くて、
時々ふっとフラッシュバックしてしまったこともありました。
観る順番も大事だなぁ~。
さて、よく舞台のレビューを見ると、「金返せ!」という意見がありますが、
私は今までそう思ったことがありません。
ナイスチョイスばかりかといえば、そうじゃないのですが、
金を出したからには、その分、楽しませてもらいまっせ~という貪欲姿勢で観ているからだ。
万が一、ひとつもいいところを見いだせないとしても、
見いだせない理由を探すのが、結構楽しい。
劇場で2時間くらい座るだけなのに、1万円することもある。
何も飲んでないし、食べてない。
手の中に残るものは何もない。
究極の娯楽だ。
舞台を楽しむ秘訣の一つは、期待を大きくもたないこと。
自分の感性に合わない時は、自分を納得させる言葉を探すこと。
私が、10年かけて編み出した、舞台を存分に楽しむ方法ですのだ。