イップスになると、サーブの起動が全く頭に出てこなくなって、空振るか、ラケットにボールが、当たってもネットに突き刺さったり自分のコートにつかず相手のコートに行ってしまうようなよくわからないところに飛んでいってしまう。

ダブルスでなると相方にすごく迷惑をかけてしまっていた。


大学2年の頃に全日本選手権予選に出た時にも第2シード下に突っ込まれた時も1回戦は意識してなかったからかサーブがちゃんと出せて勝てたが、2回戦でいきなりイップス症状が発生した。

相方に入るサーブならなんでも良いと言われ、フォアで構えるとどのサーブも入る感じがしなかったので、バックサーブでとりあえずナックルサーブならボールをラケットに少しあたるだけで良いし入りそうだったのでトライした。

ビビりながら出したサーブが打ちづらかったのか、こちらの展開になり、相方も調子が良かったので、勝ってしまった。

そこからイメージが出る時はフォアサーブも使い、バックサーブ主体にしたら、結構勝ち上がることができ、決勝で負けてしまったが準優勝という結果を残せた。

この経験はイップスになってても、いろんな手段で活路を探せば逆にすごい結果も手に入る可能性があるかもという気持ちにさせた。

卓球が好きで、辞めるという選択肢が一切浮かんでないので、ここからイップスの時どうしたら良いかをたくさん考えるようになった。