こころあたま その1


 たいすけの大好きな体育のじかん。

今日は運動会のリレーの選手を決めるって言うので、いつもに増してはりきってる。


たいすけはリレーの選手になりたくて、前からずっと楽しみにしていた。運動会で一番盛り上がるのはなんていってもリレーだもの。


走る順番を待ってるとき、前にならんでいたりゅうちゃんが、

「どうしよう、胸が苦しいよう 」と泣き出しそうになった。

たいすけは、

「苦しいの?どこどこが?」

そう聞きながらりゅうちゃんの胸のあたりをみた。

 「ここ。」

 りゅうちゃんはたいすけの手をとって胸のだいたい真ん中ぐらいにあてた。

「ここんところが、なんだか爆発しそうで締め付けられてるみたいで苦しいんだ」

そういうりゅうちゃん。

「あーーー!一緒だよ、ほらほら りゅうちゃん 僕の胸にも手をあててごらんよ、ねっ!?」

たいすけは大きな声でそう言った。

「びっくりしたなあ、りゅうちゃんが苦しいって言うから、どこか病気なのかと思ったよ、そんなの、ただ、わくわくしてるだけじゃないかあ」

 たいすけは本当にそう思ったし、本当に安心してそんなふうに言った。

するとりゅうちゃんは、

「本当だよ、苦しいんだ、なんだか痛いみたいで、わくわくなんかじゃないよ」

と半べそだ。