台風17号が本州上陸真近という中を縫って、町歩き(食べ歩き?)仲間と文京区のイベントに参加して来ました。
時折パラパラと雨に見舞われたかと思うと、青空が顔を出したりと目まぐるしく変わる天気でしたが、無事スタート地点の団子坂下から終点の根津神社までを歩き通しました。
今年は鴎外誕生から150年目に当たるという事で様々な企画がある様です。
シビックセンターのギャラリーにて「鴎外とぶんきょう展」9/19~10/1が、11/1オープンの「森鴎外記念館」では開館記念特別展、「150年目の鴎外」が開かれたりします。
文京区のガイドさんとの集合場所は団子坂下交差点。
上野台地と本郷台地に挟まれた谷の底の様な地形です。
交差点から上野に伸びる通りが、不忍通りで、昔は市電が走っていたそうです。
団子坂上に住んでいた鴎外は、その頃勤務していた帝室博物館への通勤にこの市電を利用していたのです。
子煩悩の父を慕う子供達が、団子坂下の停留所まで父の帰りを迎えに行った様子が、娘の作品に書かれているとの事です。
鴎外の住んだ坂上の家からは、遠く海まで見渡せたので、観潮楼と名づけられ多くの文人や各界の人々との交流の場になりました。
30歳から60歳まで、生涯の後半生をここで過ごしたのです。
今は記念館となり11月のリニューアルオープンが待たれます。
観潮楼の正門前の通りは藪下通りといって、根津神社裏まで続いています。
私達は寄り道をして、「千駄木の杜」や「夏目漱石旧居跡」などを見物しながら今日の終点、根津神社に着きました。
名物のツツジの花が真っ盛りの頃と違って、緑の木立に囲まれた落ち着いた佇まいです。
お昼も大分回ってお腹も悲鳴をあげています。
ここでお別れするガイドさんに近くの美味しい店を教えてもらい、シンプルで小さな讃岐うどん屋さんの暖簾をくぐってみました。
ぶっかけという冷やしうどんの美味しかった事、文句なし。
お値段が600円と聞いて又ビックリ。
お近くにお寄りの際はぜひどうぞ。
食事の後はデザートに名物のアイス最中を食べようと、地図を片手に歩きました。
店内に入りアイスだけでは悪いからとあんみつまで注文。
美味しくてちょっと食べ過ぎたかな。
それからはブラブラとペン画や木彫の展示会を覗いたりしながら、歩いて上野に出ました。
今日の鴎外デーの締めくくりに、もう一つの旧居跡に併設されたホテルでコーヒーを飲んで散会しようという事になりました。
小さなお庭に面して大広間のある古い木造住宅がそのまま残されています。
今日歩いた谷根千と呼ばれ親しまれている辺りは、小さな路地が入り組んでいて、古い建物や懐かしい物に溢れた楽しい所です。
是非またゆっくり歩いてみたいなと思いました。
昔読んだ「青年」や「雁」を再読してから行くと更に楽しめる事でしょう。
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