さっき昼寝しながらスマホでSmartNewsアプリで記事読んでたら

講談社の現代ビジネスの記事でこんなタイトルが。

やばすぎる実態だの日本だけで売られるだの。

このタイトルはミスリードを促す悪いタイトルです。

読ませるためにわざとこう書いたとしか思えない。誰だこのタイトル書いたやつ!

 

対談集からの抜粋記事のようだが、これチェックしなかったのか。

だって間違ってる情報ですし。

注釈で『日本でのみ発売されているオレキシン系睡眠剤は現在ありません。

事実とは異なりますが、対談集という形式を重んじて

あえて対談当時の会話をそのまま掲載しております』とか断りも入ってない。

 

記事を読んでみると、オレキシン受容体に作用する睡眠剤を飲んだ

感想を羽生名人との対談で山中教授が語ってるだけで、「飲むのが憂鬱」というのは

悪夢見るとわかってて飲むのはちょっと憂鬱ですね、と言ってるだけ。

しかも『副作用に悪夢とあって興味がわいたので実際飲んで様子見てみる』という

科学者のお手本のような行動原理から服用してらっしゃる。

山中教授の当該部分の発言を抜粋(下線は自分による)

 

山中 その薬は目を覚ます物質を抑える。

でも副作用の項目に「悪夢」と書いてあるんです。

僕はそういうのを見ると、やっぱり試したくなる

悪夢というから、ターミネーターが襲ってくるようなとんでもない悪夢を見るのかなと思ったら、マラソンのスタート前にトイレがいっぱいで使えないとか、部下に逆切れされて怒られるとか、ものすごく現実的なんです(笑)

羽生 ははは、普通、悪夢を見ると、目が覚めるじゃないですか。これは覚めない悪夢なんですね。

山中 そんな夢は普段でも見ているけれども、明らかに頻度が増えますね。どういうメカニズムかわからないけれど、薬は夢まで変えるんですね。今日はどんなリアルな悪夢を見るのかと思うと、ちょっと飲むのが憂鬱になるんですけど。

 

記事を全部読んでみたけど「ヤバい」「ヤバすぎる」という発言はどこにもない。

次に『日本でだけ売られる』という点だが、おそらくこれは山中教授の

思い違いだ。現在日本で処方されてるオレキシン系睡眠剤は

ベルソムラとデエビゴの二つだが、どちらも海外でも販売されてる。

(なんなら日本より先にアメリカのFDAでどちらも先に承認されてる)

 

ダリドレキサントという薬は日本では現時点で未発売だが

アメリカでキュビビックという名で発売されてる

同系統の睡眠剤だ。この薬にも悪夢の副作用があるらしい。

恐らくこれをアメリカでのみ→日本でのみと

言い間違え・思い違いで言ったんじゃなかろうか?

 

で、なにがヤバすぎる実態なのだろうか?

ああ腹が立つ。

少し前に歌舞伎役者が心中事件起こしたときにも、とある睡眠剤の成分が

過剰に怖く感じるように書かれた記事を散見したが、いい加減にしてくれムキー