夢 | 海のみえる家から

海のみえる家から

みかん畑の中の小道を森の方へと登っていくと、そこに私と家族のための小さくて古いコテージがあります。週末を過ごすだけの小さなおうちですが、窓から見える青い海は、どんな立派なおうちより素敵です。海のこと、森のことなど、少しずつ綴っていきます。

夢見る時間


夢見るのは自由だから、好きなこと言っていいんだわ。




こんもりとした木々の中、平屋建ての小屋のような家。


小さな家なのに真ん中をくりぬいたような大きな窓。アコーデオンみたいに広く開く。


外なのか中なのか部屋なのか庭なのか、わからなくなる開放感。


その空間に置かれた長い椅子。硬そうな木でできたその古めかしい椅子には、


優しいベリーの刺繍の入った布地に包まれたクッションがひかれている。


コットンはどうしてこんなに気持ちよく、ひんやりと、なのにあたたかく・・・


椅子に腰を下ろした。開かれた窓の方を向いて・・・


そこには1本の水平線が、ただ右から左へ、いや左から右かも?


横たわっていた。


「平行になってねっころがれば?」太陽が雲のすきまで言った。


「そうすれば、そうすれば」風が、あとに続いてささやいた。


「そうしよっかな、何もすることないし」私が、目を細めた。


起こしてくれるのは、大きな波か、ウミネコの声。どっちかな・・・