I’m from Hiroshima. | 海のみえる家から

海のみえる家から

みかん畑の中の小道を森の方へと登っていくと、そこに私と家族のための小さくて古いコテージがあります。週末を過ごすだけの小さなおうちですが、窓から見える青い海は、どんな立派なおうちより素敵です。海のこと、森のことなど、少しずつ綴っていきます。

私のお気に入りの海の景色の端っこに、原子力発電所があります。美浜原発。

自然の海岸が好きなんですよ、本当は。でも、私はこの人工建造物のあるこの風景に引き寄せられます。

もちろん夜のライトが美しいから、なんて理由ではなくて。(実際かなり美しいんですけど、そう意味では。)

すごく冷ややかにそびえるその大きな建造物が、愚かな私たちに警鐘を鳴らしているような気がするから。

穏やかで優しい海原のすみっこで、冷ややかに瞬きながら、こうささやく。    星空 「忘れないで・・・」

え?何を?何を忘れないでって?

あなたは忘れちゃだめ。どんな幸福なときも、どんな穏やかな日々の中でも。

「戦争」という愚かな行為が いつもどこかで、あるいはもうすぐここで、たくさんの命を消してしまうことを。

怖い」と思う。いつもここまで考えて怖いと思うんだけれど。「忘れないで。あなたにできること。」その言葉にたどりつく。


「何もしなくていいし、何もできなくてかまわないから、ずっとHiroshimaの話しをしよう。」


そう言ったのは、どの先生だったかな・・・たしか小学3年生ぐらいだったかな。

いつもいつも平和公園の奉仕作業をさせられて(単なるそうじです。)

悲惨な原爆資料に泣き出す子や、気分が悪くなる子が必ず何名か。私だってできれば資料館はあたりたくないわ。

あそこはかなり憂鬱。「平和学習ってなによーー。気分悪くって何もできんわよーー。」そんなブルーかグレーな時だった。


何もしなくていいし、何もできなくてかまわないから、大人になってもずっとHiroshimaの話しをしよう。僕らはひろしまで育ったのだから、みんな平和のための親善大使なんだよ。


あ、こんな標準語ではなかったはずね、


なんにもせんでええんよ、なんにもできんでもええんじゃけん。大きくなってもずっとHiroshimaの話しをしんちゃい。僕らはひろしまでそだったんじゃろ。ほんならみんな平和のための親善大使なんじゃけ。 うわっつ なつかしーのー広島弁。


私たちはみんな大使に任命された。あのとき先生が言ったとおり、なんもたいしたことはしていないが、出会ってスグの人にも

広島出身です。と言うことにしている。


美浜原発は、いつも平和ボケした私に警鐘を鳴らす。

I’m from Hiroshima. クローバー