報道が独り歩きした、麻生発言の全文 | AQUOSアニキの言いたい放題

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漢字が読めないとか云々で一時お騒がせになったことのある麻生元総理現副総理兼財務相だけど、
今回の「ナチス」発言、あの人が軽々しくナチスを擁護するなんてあり得るか?と報道を疑っていた。

でも全文を公開しているところが無かったので、探してみたら・・・あった。
三橋貴明氏のブログだけど、発言の要旨が取り上げられていたので引用する。

[以下引用]

麻生氏の発言要旨br /> http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013080100788
 憲法改正も、護憲と叫んでいれば平和が来るなんて思ったら大間違いだし、改憲できたからといって世の中が全てうまくいく、(と考えるのは)全然違う。改憲は単なる手段で、目的は国家の安寧とわれわれの生命財産の保全だ。この手段をどうやって現実的にするかというとき、狂騒の中で決めてほしくない。よく落ち着いた世論の上に憲法改正は成し遂げられるべきだ。そうしないと間違ったものになりかねない。
 ドイツのヒトラーは民主主義によって議会で多数を握って出てきた。ワイマール憲法という当時欧州で最も進んだ憲法下でヒトラーは出てきた。憲法がよくてもそういうことがあり得ることは頭に入れておかないといけない。憲法改正を静かに、きちんと考えてほしい。
 靖国神社も静かに参拝すべきだ。国民のために命を投げ出してくれた人に敬意と感謝の念を払わないほうがおかしい。いつから騒ぎになったのか。マスコミ(のせい)だ。騒がれたら中国も騒がざるを得ない。韓国も騒ぐ。だから静かにやろう。
 憲法もある日気が付いたら、ワイマール憲法もいつの間にナチス憲法に変わっていた。誰も気が付かないで変わった。あの手口、学んだらどうかね。「いい憲法」「これは」とみんな納得してあの憲法は変わっているから。僕は民主主義を否定するつもりも全くないが、重ねて言うが、喧騒(けんそう)の中で決めないでほしい。


[引用終わり]

靖国参拝にしても、憲法改正論議にしても、ガヤガヤとドサクサ紛れに決めるつもりはない。落ち着いた議論の上で決めようじゃないか、と言ってるだけですね。ナチス云々はこの発言の例えでしかなく、ナチス擁護なんてとんでもない話だった。

こうなってくると、その場で聞いていた記者は発言をハショって書いてたの?と疑ってしまう。
欧州諸国がナチスに敏感で、それを引き合いに出したことに関しては麻生氏は経緯を説明した上で、擁護とか悪意の無い発言で、場合によっては無神経な発言だったかもしれないと謝罪はしてもいい。

だけどこの報道のやり方はおかしいぞ?
あたかもナチス擁護をしたかのような発言をハショって報道するなんてやり方は、記事を書いた記者自身がその場にいなくて、裏付けもないまま伝聞で記事を書いたのか、そもそも意図的にそう書いたのか、と疑ってしまう。
しかもこれを記事に取り上げたのはそこらへんのゴシップ記事じゃなくて大衆紙である新聞社。職務放棄かつ怠惰じゃないの?正確に報道する気あるんだろうか?

結果的には、麻生氏は欧米諸国にはナチス引用の経緯の説明はする必要があると思うけど、発言そのものを撤回したり、議員辞職しなければならないような類のものじゃない。
騒ぎの長期化と拡大を避けるためにあえて「撤回」という形で火消ししたんだろうけど、新聞や報道のやり方は疑ってしまうね。

報道信用の評価格付けでもやったらどうなの?マスコミ版ミシュランとか。