【夢物語じゃ】世の中は脱落者で埋まってる【語れない】 | AQUOSアニキの言いたい放題

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徒然なるままに俺自身のネタや、政治・社会ニュースへの辛口コメント、最近観た映画の感想とかを書き綴ります。

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今日は出張で、消防学校へ行ってきました。

消防学校に行くのは初めてで、フツーの用件じゃまず行かないトコだから、どんなところかと。
学校、というからには想像出来るように、消防士や救命士のタマゴが通う学校です。

消防署に配属が決まった新人が、心得や基本技術を学ぶためにまず通う場所、それが消防学校です。
警察官のタマゴが通う警察学校も似たような位置づけです。

初めて行ったのですが、まずビックリしたのが、規律正しいことと、声がハキハキしていて凄く礼儀正しいこと。高校球児とかメじゃないくらい声がデカイ。そして礼儀正しい。コレでもかというくらい教官との上下関係が厳しい。
一緒に同行した上司(親子ほどの年の差がある)も「すげぇなぁ」と驚いていた。
来客に対する挨拶ですら全然対応が違って、気持ちよさと厳格さを感じた。

こうなるのは当然のハナシと思う。自分の命はもとより、他人の命も扱うシビアな世界なのだ。迅速な対応が求められ、些細なミスが命取りになるのだから、確認確認!とにかく確認!
「呼称は大きくハッキリと!」となるのは当たり前で、高校生の部活とは次元が違うのだ。
全員坊主頭の学生達だが、どちらかというと雰囲気としては軍隊とかに近い。

ハナシは脱線するが、俺はこう思った。これだけ規律が正しい生活が一般の学校や会社でも実現出来れば、イジメだのストレスだのは無くなるんじゃないかと。いや、規律によるストレスはもちろんあるけれど、集団協力行動が日本人本来の国民性なんじゃなかろうかと。
消防の規律がこういう規律重視になるのは当然の成り行きだとしても、戦前の学校教育はこんな感じだったのかな、と想像してしまう。(アラサーの若造が、生の戦前教育なんぞ知るワキャないのだが)

そう考えると、消防ほど規律は求められなくても、小学生の頃から挨拶を重視する教育をもっと押し出してもいいんじゃないかと思う。ペコッとだらしない挨拶をするだけの学生や社員を量産するより、キリッとした挨拶が出来る社会人が増やすほうが日本としては良い方向に行けるんじゃないのかなと。

脱線話はここまでにしよう。素晴らしい規律と感じさせられた消防学校と言えども、光の部分だけではない。控え室で教官が打ち合わせをしている話を聞いたのだが、毎年100人程度の学生が入学するものの、全員が卒業することは無いそうだ。毎年必ず脱落者が存在する。学生の部活で鳴らした体力自慢でもここのシゴきは半端無いらしい。シゴき自慢をするわけではないが、命を取り扱う以上、そうせざるを得ないのだろう。疲労による怪我や発熱で治療を要する学生が出てしまうのは致し方無いのかも知れない。
そして教官も悩まされている。毎日朝早くから夕方まで学生達の教育を施したあと、教官会議に出席し、毎日の出来事や、学生達の対応、とくに脱落ラインに近い学生の対応について話し合うんだそうだ。
行政側は卒業させるようにと指示はあるものの、生半可な体力や技術しか持たない者を消防士として卒業はさせられない。現場はもっとスゴいのだから。矛盾する板挟みに、教官も悩まされている。

そんな光と影を感じさせられた出張でした。