【文章力対決】ユクモ村からおめでとう!【お題:正月】 | AQUOSアニキの言いたい放題

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徒然なるままに俺自身のネタや、政治・社会ニュースへの辛口コメント、最近観た映画の感想とかを書き綴ります。

たまーにブログのデザイン変更とか自作ブログパーツを出したりします。「ムホホ~♪」

みんな、餅食ってるかニャ?お久しぶりニャ。はじめましての人は、はじめまして。
ボクの名前はペパローニ。オトモアイルーにゃ。
・・・え?オトモアイルーってナニって?え~と・・・モンスターハンターって知ってるかニャ?
そうそう、ハンターさんのオトモにゃ。お手伝いするオトモってことにゃ。
あくまで主役はハンター、つまりご主人様にニャるんだけど・・・。

どごぉんっ!
「ふ~あぶねぇ。手軽なところに盾があって助かったぜ」
このボクを盾呼ばわりするクソ外道がボクの・・・ご主人にゃ。ボクを掴み上げてリオレウスの火球の盾にするとか・・・誰もやらない発想にゃ。
ボクがこのクソ外道に雇われた経緯はハショるんだけど、とにかく金が要るのニャ。契約を破棄して晴れて解放されるには10万ゼニーが必要なのニャ。もう大分働いてるのに、いつまで経っても貯金出来ないのはクソ外道のピンハネのせい・・・。

そ・こ・で!

ボクは考えたニャ!内職をすればいいと!自力で金儲けをすれば大丈夫!ピンハネされることも無いと!問題はネタにゃ。稼ぐネタを考えるニャ!
だけど、ここからが難関にゃ。アイデアが思いつかない・・・。何かいいアイデアを・・・。

「いや~めでたいめでたい!」「豪勢なものを食べたいわね~」

ボクは・・・ユクモ村をうろついたにゃ。

「やっぱユクモと言えば温泉!正月旅行に来てよかったわ~」

温泉に向かう観光客と逆方向に、ボクは歩く。

「・・・ちっくしょう、土産物がぜんっぜん売れねぇ!」「この時期じゃ、肉仕入れても売れないわね・・・」

木造の土産物を廃棄するしかないことを嘆く、露店の店主。よろず屋の店主も肉の処分に頭を抱えていた。

・・・!ボクはひらめいた!これにゃ!これにゃ!ピンと伸びた髭がクンと上向く。絶好のアイデアがボクの頭に舞い降りたのだ!
「店主さん!その土産物、売れないならもらっても?その端材も貰っていいかにゃ?」
「なんだよ。オメェなら売れるってのか?持ってけドロボウ!」
「肉の保管に困ってるニャ?ボクに任せてくれないかにゃ?半値で買い取らせてくれないかにゃ?」
「うーん。半値・・・まぁいいか。ただ捨てるよりはマシよね」
問題は、あの外道・・・あの外道の目さえ盗めば・・・・!
「おーぃっ!」
と思った矢先に現れたのは例の外道。ボクは思わずビクッとしてしまう。
「俺しばらく出かけるからな!初詣!初詣デェェェトォォォ!」
・・・どうやらボクが抱えていた問題は、あっちから解決してくれたにゃ♪
あの外道が自分から居なくなるなら、やらせてもらうにゃ!!

ボクは廃棄された土産物と端材、肉を荷車に載せて引っ張る。行き先はユクモ農場。
「ふふふ・・・ふふふ・・・」
にやけた笑みが止まらない。ボクは冬場の街道の重労働にも関わらず、心地よい汗を感じていた。
ぜぇぜぇと息を切らしながら訪れた先は、よろず肉焼き機だった。
(これなら、一度に肉が焼ける・・・!)
ボクは早速、土産物の端材を放り込む。燃料はこれで十分。肉をありったけ串に刺し込む。
ボクの肉焼きの腕前はもうプロ並みニャ。ふっふっふ・・・!
こんがりと焼けた肉の山に、ボクは高々と見下ろした。ここからが作業ニャ!
正月物の土産物で飾りつける。ただのこんがり肉が、縁起物へと変身する。
そう!これがボクのアイデアだった。正月気分でポカポカの観光客に、この"縁起物"を売るのにゃ!
ヒャッハー!ボクは皮算用をする。10万ゼニーまであっという間ニャ!
ボクは作業を進める。力の続く限り・・・時間の続く限り・・・。

・・・Zzz・・・。

はっ!目が醒める。いつの間にか眠ってしまったにゃ。作業のほうはもう十分だから、
在庫はじゅうぶ・・・ん?

がっ!がつっ!はんむっ!むぐっ!

何か音がする。ボクは嫌な予感がした。ボクの苦労を崩壊させる、最悪の音が確かに聞こえる。

むぐむぐっ!はむっ!がっがっ!

そこにあったのは骨の山。そして打ち捨てられた土産物。骨の山に居たのは・・・あの外道だった。
「ちっ・・・ちっくしょう!あのアンマっ!えぐっ・・・えぐっ・・・うぇっぷ!」
フラレたらしい。ボクのご主人が、自棄食いよろしく、ボクの”商品”を平らげてしまっていた。
「生焼け肉・・・コゲ肉・・・うぇっぷ!」
どうやら意識が薄くなるまで焼いていた肉が、失敗作の山になっていたらしい。危うかった。あのまま商売を始めていたら、今頃クレームの山だったかもしれない。ご主人が全て埋めてくれたのは果たして幸運だったのか、好機を逸した不運だったのか・・・。

はぁ・・・こいつとの腐れ縁は、まだ終わりそうもないニャ・・・。