今日の中日新聞の一面記事に掲載された内容について。要旨を説明すると、東電社内の事故調査委員会で発表された、中間報告書の内容が東電の自己弁護に染まった内容だとしている。
俺はこの記事について疑問に思う。東電の事故は対応の誤りだとか、当時首相だった人物に振り回された部分もあり、さらに想定を大きく外れた事故であることなど、要因は複雑だ。
想定外というのは言葉だけを取ればいかにも言い訳の材料、免罪符のようにも受け取れるが、実際に想定を外れた規模であることも事実のはず。東電の組織内部にも原因があることはわかるけれど、自然災害であることも忘れてはならない。
んでまぁ、中日新聞の記事について疑問に思ったのは、いかにも『謝れ』と暗に読み取れる内容のことだ。報告書とは、謝罪文ではないし、事実や原因を究明を目的としている。推測を交えてはならないし、その原因の結論が自己弁護だと切り捨てるのは、いかにも『謝れ』と迫っているだけのように見える。
謝罪ならば記者会見やその目的とした文書で示せばいいものだし、報告書とはそういう本来そういう趣旨のものではないはず。
どうも『謝れ』『謝れ』と駄々をこねているように見えるし、原因を究明して将来への解決策を出すという本来の目的から外れているようにも見える。
謝罪することが対策ではないし、謝罪したら今後津波が起こらないというわけではない。だから謝罪と対策は全く別物だと考えるべきなのだが。