今月から、6年前に鬱にさせられた職場に出向させられた。別の部署で環境も変わった。メンバーも違う。
俺が6年前に鬱になったのは理不尽な言い掛かりばかり付けられたせいだ。技術者なら論理的に説明して物事を語らなきゃ話にならないのに、先輩づらして精神論ばかり押し付けられた。新卒だった俺は、ロクに教育も受けさせてもらえずに現場にほうり出される。
そしてその先輩が作ったコードをデバッグすることになった。仕様書なしでコードだけが先行する馬鹿な計画。モジュール分割もロクに出来てない冗長なコード。コメントもロクにない可読性の悪いコード。
グローバルとローカル変数の境界があやふやなアクセス。ポコポコ変数定義しやがって。
今でこそ言えるが、アイツロクな仕事してねーじゃん。ヘタクソなコードを読ませられて、バグを指摘したら逆ギレされた。理不尽な屁理屈ばかり並べられて、俺は鬱になった。
正しいことは何なのかがよくわからなくなって、自己閉鎖していった。
今思えばハラが立って仕方ない。仕事が出来ないのはアイツのほうだ。
今はどうだろう?今なら当時のコードがいかにヘタクソか指摘出来るだろう。当時の開発のやり方にも色々と指摘だって出来る。
今思えば、俺はオーバースペック過ぎたんだと思う。要求以上のことを出して、理解されなかった。相手が理解出来るだけのレベルに達してなかったと言うべきか。
今の環境は6年前よりはマシだ。やりやすくなったのは確かだ。とはいえ、周囲の人の仕事ぶりを見ると、工夫が足りないなぁと感じるところはある。
まぁいいさ。俺としては今の職場の仕事なんてどうだっていい。俺は全力でやったらダメなんだ。6割近くでやらなきゃダメ。全力でやったらまたオーバースペックで鬱になる。医者にも言われてるが、6割くらいでやらなきゃいけない。手抜きでやることも、今の俺には必要なんだ。
一昨日、俺が考えうる最高の資料を作って提出したらほとんど理解されなかった。言いたいことと結論は筋道が立ってるんだけど導出が理解出来ないと。だから6割程度で作ったら通った。俺はやり過ぎたらしい。6割程度でなら解るのか。
6割ね、6割…。