
全体のテーマさえ出来れば、構想に入れるかなと思うんですが。
読者に先を読ませないサスペンス要素に正義を問うテーマをプラスしたものならどうだろうと考え、こういうネタを考えてみました。粗筋レベルですけど。
5人の戦隊モノってあるじゃないですか。なんでもいいんですが、そのTV放映から数年後を描いた話です。
人類を恐怖に陥れた怪人を操る秘密結社を壊滅させた5人の戦士たち。彼らの活躍は人々の心に残しつつも、やがては記憶の中に溶けていった。
彼らは変身能力を失い、決して正体を悟られないよう、超人的能力を封じて世俗に溶け込んでそれぞれの人生を歩んでいた。
怪人も超常的なテロも無い、そんな当たり前の日々を送る日常は、突如として黒く塗り潰される。
目立たず、しかし増えつづける行方不明者数。当たり前に居たはずの隣人たちはまたひとり、またひとりと姿を消していく。
人間とは思えない、尋常ではない速さでカマイタチのごとく人をさらっていく姿も目撃される。表立ってはいないものの、世間では暗黒時代の再来かと噂された。
戦隊のメンバーの一人、『ブラック』は独り、世間から姿を隠して自らの生き方を自問しながら日々を送っていた。
世間に呑まれ、普通に恋をし生きる中、『イエロー』からきた一本の電話が彼を変える。
『最近、増えつづける失踪は怪人によるものだ』
『組織』は俺達が壊滅させたはず。施設も全て破壊して、怪人の生成は不能になったはず…残党か?
『イエロー』は続ける。
『俺達の中に、裏切り者がいる』
そう言い残し、『イエロー』は電話を切った。
翌日。朝刊の小さな一欄に、『イエロー』が交通事故で死亡したと報じられる。
不審に感じた『ブラック』に、怪奇な事件が訪れる。突如現れた怪人によって恋人がさらわれ、そして変身装置が破壊される。
隊長『レッド』を通じてメンバーに連絡をとろうとするが、『レッド』もまた、目の前で『事故』により死亡する。
失踪の真相は?『イエロー』と『レッド』の死は?恋人の行方は?怪人の正体は?そして『裏切り者』とは?
変身能力を失い武器も無くした戦士は、一人、新たな戦いの舞台へと進む。
こんな感じです。
超人的能力を有しながらも、変身後よりも劣る能力しかない『ブラック』は、まともに怪人と戦っても勝てません。TV番組なら5人揃いますが、ここではたった一人です。情報を集め、手がかりを見つけ、真相へたどり着かなければなりません。
『正義とは何か?』
使い古されたテーマですが、男の子なら一度は憧れるヒーローに対し、大人はどうヒーローになるのか?
それを問いてみたい。
ヒーローに、超人的な能力も天才的頭脳も、財力も権力も要らない。最も大事なモノさえあれば、変身能力や特殊な技能なんて無くてもヒーローになれる。そんなストイックさを出した主人公にしてみたいですね。
世界観にもうちょっと工夫が欲しいな…。まだまだだ。