これまでの推理はこちら
※この記事は”うみねこのなく頃に”を直接ネタバレして解答したものではなく、アクオス個人が勝手に考え、勝手に答えを出しただけのものです。なので解答編などとは直接関係ありません。あくまで推理好きの戯言だと思って聞いてやってください。
前回の推理で、”脅迫者Y”とは誰なのか?が判明しました。
では、第四の晩の嘉音殺害についてを推理・・・と行きたいところですが、
その前に、このEpisode1における”犯行動機”について推理したいと思います。
俺自身は個人的に、なぜ犯行に及んだのか?という動機についてはどうでもいいと思っています。
一般にニュースで起こる犯罪事件について、もし俺が警察官だとか検事だとしたら、犯行動機なんて、容疑者を特定させる物証の前には、コンビニの弁当についてる漬物並みの価値しかないと思っている。
他人がなぜ犯行に及んだのか?なんてのは他人の価値観だし、そんなものが世間に納得できる材料になりえるケースはそう多くないと思う。犯罪の再発防止の材料になるとかならわかるが、犯人探しの材料となる価値はあまりないと考えている。
・・・が、こういう不可解な事件なら、なぜこの事件が起きたのか?その背景となる動機は実に興味があるし、推理のしがいがある。
では、推理にとりかかります。
まず、動機を探る材料として、”真里亜に渡した手紙”を使うことにする。
あの手紙をそのままの意味で読むと、こう解釈できる。
かいつまんで要約すると、
・右代宮家の家督は、碑文に書かれている黄金を暴いたものに譲る。
・碑文を読めるものなら、誰でもその権利はある。
・逆に暴けなければ、”右代宮家の全て”を回収する。
こういうことになる。この”怪文書”が”脅迫者Y”によるものであることは、想像に難くない。”脅迫者Y”によるものだと考えていいだろう。
チェス盤をひっくり返すと”脅迫者Y”はこう言いたいわけだ。
「誰でもいいから黄金を暴け。さもなくば”利子”を回収するぞ」と。
17人の中にこの”脅迫者Y”がいるとすれば、なぜこの脅迫をしたのだろう?
黄金の碑文というのは、事件発生の一年半ほど前から掲示されていた。
にも関わらず、一年半もの間解明されずに放置されたまま、答えが明確に出せていないのに、その答えが入手できる見通しも不明なまま、こんな脅迫をするだろうか?
ここが怪文書の矛盾点となる。脅迫とは、入手できる見込みがあってこそ成り立つものだ。ただの一般人の弱みを握ったとして、「100億円よこせ」と脅迫しているようなもので、なんの見返りも保障されるものではない。
そう。単純に考えれば意味がないのだ。
にも関わらず脅迫したのだ。つまり犯人には、入手できる見込みがあったということだ。
”脅迫者Y”は少なくとも「17人のうち、誰かが碑文の謎を解き、黄金がどこにあるかを知っているはずだ」という見込みが立っていたことになる。
しかしながら、誰とは特定出来ていない。
でなければ、こんな怪文書を使ってまで、右代宮家が一同に集まる夕食の席で、こんな怪文書を大っぴらに読ませる意味は無い。特定出来ていれば、電話なりなんなりで、個人的に脅せばいいからだ。
むやみに無関係な人間に警戒されたり、妨害されたりするリスクを考えたらこんなことはしない。
それと、この怪文書にはもう1つ意味がある。怪文書を読んだ後の人物の反応の違いを考えてみればわかる。
あの留弗夫と霧江・戦人との会話シーンだ。あのとき、全く同じ怪文書を読んだはずなのに、留弗夫と霧江・戦人との反応には大きな隔たりがあった。
霧江・戦人は「誰かのイタズラ」程度にしか反応しなかったのに、留弗夫はなぜか「俺は今夜、殺されるだろうな」だ。
いきなり突飛もない反応をする。なぜか?同じ怪文書なのに、聞いてる側でなぜこんなに解釈が違うのだろう?
確かに、留弗夫が”殺される予感”がしたのは、怪文書が原因ではないかもしれない。親族会議での展開で予感したのかもしれない。ただし、同席していたはずの霧江は少なくともそんな反応はしていない。怪文書がキッカケなのは明らかだと言っていい。
ここで怪文書の内容で”殺される”と予感される部分はどこだろうか?
霧江や戦人は黄金がどこにあるかは知らない。
知らないならば、殺されるとは思わない。
ここでヘンペルのカラス(対偶)で考えると、
殺されると思った。なぜなら、知っているから。
ということになる。そう、留弗夫は黄金の在り処を知っていた。
留弗夫はなぜ発表しないのか?
怪文書では、黄金を暴いたなら、家督を継げると書いてあるのに、喜んで発表しないのはなぜか?
ここでこう推理する。
”脅迫者Y”は黄金の在り処を知りたい。それも、一年半以上経過しているにも関わらず、答えを悠長に待っていられない。脅迫しなければならないほど追い詰められていた。それだけ知りたい答えなら、知ったら、もうそいつには用は無いだろう。
だがしかし、知らないととぼけていても、殺されるだろう。なぜなら脅迫しなければならない切迫した事情があるから。脅すなら一人や二人殺しても構わないと考えるかもしれない。
留弗夫がいつ黄金の在り処を知ったのか?それは不明。だが、それを隠していたのは理由があるはずだ。
もしかすると、戦人が6年前に犯した”罪”に起因しているかもしれないし、兄・蔵臼、姉・絵羽との遺産分配の駆け引きの為なのかもしれない。
ここでは、こう結論付ける。
”脅迫者Y”は殺人も辞さないほど黄金の在り処を知ろうとした。
少なくとも留弗夫は黄金の在り処を知っていた。
もう1つ、動機を付け加えておこう。
”脅迫者Y”は、あえて”魔女”をテーマにした”怪文書”にすることで、犯行後、姿をくらますつもりでいた。
そう。こんな怪文書で脅迫するなら、”魔女”というテーマは必要ない。”人間の仕業”でも
構わないはずだ。目的が達成できるなら”誰か”なんてどうでもいいはず。
だがあえて”魔女”を引き合いに出した。”魔女伝説”を完成させることで”人間じゃないものの仕業”ということにして、世間の目をくらまそうとしたのかもしれない。
”人間の仕業”なら、世間が真相を暴こうとしていつかは足がついてバレるかもしれない。”魔女の仕業”なら、世間は”犯人”を暴こうとし興味が集まり、”死んでしまった人間”には関心は薄れる。時間経過により風化され、それが”真実”として扱われる。
つまり”脅迫者Y”は、事件後、世間から姿を消すつもりだった。つまり、”事件中、死亡した人間になるつもりだった”。
”脅迫者Y”の真の目的とは、”黄金を手に入れ、かつ死亡した人間として扱われ、世間から存在しない人間になること”ということだ。
もしかすると犯行の至上目的は”存在しない人間になること”で、黄金は二次的な目的なのかもしれない。
ではコレを踏まえて、いよいよ”第四の晩”を推理します。