【死刑判決】裁判長の発言について思ったこと | AQUOSアニキの言いたい放題

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二人を殺害した強盗殺人事件の被告に対して、判決は死刑となりました。裁判員裁判で初の死刑判決です。
裁判という性質上、いつ起こってもおかしくない事態なので『ついにきたか』という心境ですが、ここで裁判長の発言について思ったことがあります。

『控訴することを勧めます』

判決のあと、裁判長はこう発言しました。

俺はこの発言についていささか疑問を感じます。

この裁判長はどういう意図で控訴を勧めたのか?
考えうるのは、『裁判員の死刑判決という重い決断をさせたことに対する心の負担を考慮して』、でしょうか?

理解できる部分はありますが、裁判を取り仕切る裁判長としての発言として疑問です。

裁判は裁判長および裁判官、裁判員は中立の立場であり、最後までその立場を貫かねば裁判は成り立ちません。
裁判員の心のケアうんぬんは判決そのものに影響させてはならないし、判決の先延ばしを意図するような発言は裁判長としていかがなものかと思います。

それに、裁判員の判断を裁判官が軽視しているとも見えます。
裁判員はあくまでも第三者であり、裁判は被告人と被害者が主役です。
裁判が第三者を憂慮して進むものではいけないし、またそれを助長するようではいけないと思います。

俺も、例えばこの裁判が被告人が完全に罪を否定していて、無罪を主張しているのなら裁判長の『控訴勧告』も納得出来ました。でも今回は被告人は全面的に罪を認めており、その量刑が焦点になっています。
であれば、裁判員たちが協議した上で決断した判断を裁判長たるものが軽視してしまうような発言はすべきではないはず。控訴うんぬんは被告人がすべき判断で、裁判長はそれを助長してはいけない。
俺はそう考えます。

…とはいっても、裁判員たちの気持ちはわからんでもないけど…。
裁判長も、情を感じちまったのかな…。