妻の失踪①妻の失踪②を先に読んでね♪








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ちこの話を聞いて、僕らは苦笑した。



ちこが23時20分に「23時半には着くよ~~」とメールした瞬間、
ちこのケータイの充電が切れ、以降、メールの送受信も、通話もできなくなったらしい。

ちこは、予定どおり23時半頃の電車で予定の駅で下車、
ちゃんと東口から改札を出て、
ずっと僕の車を探していたそうだ。

ロータリーを見回しても、僕の車はない。
そりゃそーだ。僕は少し離れたスーパーの前で待っていたんだから。
だけど「スーパーの前にいるよ」というメールは、ちこには届いていない。
なぜなら、その前にちこのケータイの充電は、切れていたのだから。

ちこは、僕に電話しようとしたが、ケータイの充電は切れている。

駅の公衆電話でかけようとしたが、
はたと、僕のケータイ番号を覚えていないことに気づいたらしい。
どこにもメモはしていない。080以降、全く記憶がない。

自分のケータイの電源を入れようとチャレンジするも、まったく立ち上がらず。

あと電話番号を覚えているのは、ちこの実家と、実家の父親だけだが、
実家に電話ができれば、僕の番号がわかるからと、公衆電話から実家へ電話。
しかし、誰も出ない。もう一回かけてみるが、誰も出ない。

こんな時間やし・・・もう寝てるのか・・・
留守電にメッセージも残さないまま、ちこは実家への連絡も諦めた。
それがあの「2回の公衆電話からの電話(メッセージなし)」や。



ちこはその後も僕の車を探していた。
しかし、待てど暮らせど、僕の車が現れないので、
ちこはてっきり僕がちこを待っているうちに、リビングで寝てしまって
迎えに来ていないと思ってしまったようだ。
(いつもの僕は、食後のくつろぎタイムに、爆睡してしまうから・・)


ちこは「まったくもう(怒)!」と言いながら
駅前に並ぶタクシーに乗り込み、
行き先に、家の住所を告げた。

もしかしたら、行き違いになるかもしれないと思い、
タクシーには、いつも僕が駅に行くときに通る道を帰ってもらい、
対向車に細心の注意を払い(もし僕の車とすれ違ったら引き返すため)つつ、
ちこは自宅へ向かっていた。


自宅から20mほど離れたところで、ちこはタクシーを降りた。
歩きながら、どうやって僕を起こそうか?と考えていたちこは、
自宅の敷地に入って、凍りつく。


ガレージの中に、僕の車がなかったから。



「まじで?!」




行き違いになったんや・・・。ちこは呆然とした。

タクシーはすでに走り去った後。

僕に連絡しようにも、ちこのケータイは死亡して、電話もメールもできない。

しかも、こんな日に限って、何故かちこは自宅のキーは持って出かけなかった。
僕に迎えに来てもらえるからって、キーを持たずに出てきてもーたんや。


それでも、すぐに僕が帰ってくると思って、
はじめは玄関の前で鼻歌を歌いながら待ってたらしい。

でも、どれだけ待っても、僕が帰ってくる気配がない。



寒い。
おしっこしたい。
寒い。

どうしよう。
おしっこしたい。
どうしたら連絡取れるんやろ。


ちこは、だんだん不安になってきていた。
そのうち、もれそうだったおしっこのことなんか
吹っ飛ぶくらい、不安になったそうだ。



とにかく、僕と連絡が取れれば、問題はすぐ解決するのだが
なにせ、ケータイが使えないので、どうにもならない。

家の中に入れれば、ケータイを充電して、僕に連絡もできるのだが
よりによって、その日は家の鍵を持っていなかった。

タクシーで駅に引き返そうにも、住宅街にタクシーなどいるわけもなく。
タクシーを呼ぼうにも、電話できず。

夜中なので、周りの家に「電話貸してください」と言いにいくわけにもいかず。






僕が、めっちゃ心配してるに違いない。
警察沙汰になったら、どうしよう。
どうしたら僕と連絡が取れるんだろう。

ちこは、それをずっとずっと考えていたそうだ。




車が通るたびに僕の車かと思い、立ち上がるも
みんな、家の前を通り過ぎていくだけ。
不安が募る。



時間を知りたくても、ケータイの時計を時計として使っていたちこは
それさえできず。余計に不安になったという。

不安になりすぎて、
髪の毛を留めていたヘアピンで玄関の鍵を開けようとまでしたらしい(笑)。
でも、開くわけもなく。





僕にいらん心配をかけてしまっていること、
よりによってタクシーで家に帰ってきてしまったことへの後悔、
そして、にっちもさっちもいかない状況への苛立ち、

ちこは、半泣きだった。





そこへ、僕の車がやってきた。


ちこは、ものすごい勢いで僕の車へ駆け寄った。



そして、すべて解決した。









悪い偶然が、ことごとく重なって
大騒動になった。

ちこは、マヌケや。あほや。


あり得ないことが連発して起こって、
僕は大変な目にあった。
ちこの両親も、とんだ災難だ。




でも、ちこは、僕らの慌てっぷりや、ちこ捜しに奔走した話を聞いて、
「ちこって愛されてるんやねえ」と、呑気に喜んでいる。


ちょっと腹立つ気もするけど、なにより、ちこが無事でよかった。
ほんまに、よかった。



やっぱり、僕とちこは、ラブなんや。










★おしまい★








きゃはーーーー♡♡♡
だんなさんの話を忠実に文章にしてみました♡♡♡

オフ会後に、こんな事件があったんですぅ。


もぉ、めっちゃラブやろぉ♡♡♡
あはーーーーー♡♡♡♡♡