夜、少し外に出たら
いつもと違ってとても静かだった。
この辺は治安もあまり良くないから
とても静かだと不気味な感じさえする。
なんだか濁ったような鈴の音が聞こえ
よくみると猫が歩いていた。
近寄ってくれたら
触りたいなと思って
私から近寄ろうとしたら逃げてしまった。
濁ったような鈴の音...
私が昔飼っていた猫の音と全然違う。
模様は似ていたけど
全然違う猫だった。
猫が歩いていること自体が珍しい。
昔飼っていた猫が恋しくなり
名前を呟いてしまった。
すると逃げた猫が戻って来て
大声で鳴き始めた。
暗くてどこにいるのかわからないけど
何かを訴えるように
私に向かってずっと鳴いていた。
「声が違う...」と思った。
「何かのメッセージなのだろうか?」
と、考えるのも疲れてしまった。
見えない界隈からの
メッセージを考えること自体が
心から疲れてしまった。
「人間も動物も
私に愛を向けてくれた人たちは
もうこの世にいない」
そんなことを痛感したら
何も手につかなくなってしまった。
思えば愛猫が他界した時
亡くなる時でさえ「はぁ?」という
驚愕の連続だった
母のクレイジーさに振り回され
その時のトラウマばかりが頭を回り
悲しみにつけこむような
たかりの連続攻撃を受けて
ちゃんと悲しむ暇もなかった。
「胸が潰れる」という言葉があるが
私は母から潰されっぱなしで
胸が潰れているのが平常運転のように
なってきたなと思う。
因果応報は最後はぼっちになって
嫌でも自分と向き合うらしい。
私は中途半端にぼっちで
何故、日々自分と向き合って
生きてるんだろう?と時々思う。
次女にとって善いお母さんでは
なかったと思うから
その報いが来ているのだろうか。