朝、ベッドから這い出し足を床につけると、


右足の中指と薬指がチクチクジンジンする気がする。


足をベッドに上げてよく見ると、指先が少しぷっくりと赤黒く腫れている。 遠い遠い冬の記憶にある、このイタ痒い感触。


しもやけだ。。。。。


大体、しもやけなんぞなっていたのは寒い冬の日にも負けず外を走り回っていた小学生時代か、スキー場に行った時くらいで、(少なくとも我が町は)殆どの家がセントラルヒーティング完備クラッカーの、この国に移住してからは、すっかり存在すら忘れていた症状だ。 


外は零下の世界でも、家には暖房が入り、分厚い靴下を履き、寝る時には湯たんぽで暖を取っている身で今更しもやけとは一体。。。。 


考えられる理由は一つしかない。 ズバリ犬の散歩。 


ヒートテックの上に、長袖のシャツ、フリースのパーカーを羽織り、その上にスキージャケット、ジーンズの下にもヒートテックとアンダーアーマーのパンツ。 頭はパーカーとジャケットのフードでカバーし、その上、ジッパーを、一番上までたくし上げ顎部分まで保護している、冬の厳しい我が町使用の出で立ち、体はばっちりカバーされているものの、足先はごく普通の靴下にスニーカーのみ。 


あぁ、つま先の保護を忘れていた。。。 耳なし芳一になった気がした一瞬。 いや、彼の方がよっぽど苦痛だったには違いないけど。


しもやけは悪化する前の処置が大事。 とにかく患部を良く揉み血行を良くする事。 痛くても何でも我慢して揉み早めに治さないと、指がどす黒く変色しぱっつんぱっつんに腫れる。 


むかーし、むかし、しもやけの季節になると、近所の幼馴染達と共にお互いの指をどれだけ強く揉めるかで競い合い、そのイタ痒さに悶絶したもんだなぁ、、、と、懐かしく思いだした。


日本でも温暖化現象と、建築技術・暖房機器の発展のおかげか、子供の頃、通学中に踏んで歩いた霜柱を見かけなくなり、家の中も暖かく保たれているようになった今、あまりしもやけに悩んだり青っ洟を垂らす子供も見かけなくなった。 


もしかすると、しもやけ、青っ洟などと言うものは、もはや現代っ子には通じない言葉なのかもしれない、、と、思い、、なまぬる~いノスタルジーに浸った朝だった。