ネコ
は約2歳の時に私の元へやってきた。 それから12年一緒に暮らしている。 家族以外では、一番長いお付き合いになる。
今年の定期健診で、少し吐き気があるっぽい事、いつもの夏よりも食べる量が減った事を告げて、いつもの血液検査にプラスアルファで色々と調べてもらったところ、腎臓の機能が少し落ちている
事をつげられた。 14歳にてシニア認定、餌を腎臓に優しいものに変え三ヵ月後に再検診が決まった。 最初は心配で落ち込んだもの、涼しくなってきてからは食べる量も順調に増え
、ブラッシングもまめにするようにしたら吐く事も少なくなったので、まだまだ元気に一緒に過ごせそうだと思っている。
ネコは、もともとは、学生時代のルームメートのボーイフレンドが拾ってきたものだった。 このBF、その以前にもネコ
やイヌ
をもらってきては苛め、飽きるとまたどこかに捨てると言う事を繰り返していたらしい。 そもそも、もらってきた動物を苛めることによって、まわりの人の関心を得られる事が快感だったのではないかと私は踏んでいる。 その証拠に、ネコが水を飲んでいる時に顔を容器に突っ込んだり、ネコを尻尾で持ち上げて振ったりし、私やルームメートが止めろと叫ぶのを嬉しそうにしているのだけれど、誰も何も言わないと虐待をエスカレートさせるのだ。 周りに何も言ってくれる人がいなくなると、きっとその動物にも飽きて捨ててしまうのだろう。
自分が大した人間ではない事を本人自覚しており、その上でどうやったら他人に自分を見てもらえるか考えた結果が、動物いじめとは、どんなに情けない下衆野郎だと、私は彼を心底嫌悪していた。
ネコは、下衆BFと私達のアパートの部屋のドアが開くと
(彼等は向かいに住んでいた)、一目散
に私達の部屋へ飛んできて彼が許す限りの間は、うちでぐっすり安眠
をとっていた。 自由に行き来出来るようにしておいても、うちから離れずにリラックスしているネコを無理やり彼等の部屋へ戻す時には本当に心が痛んだ。
そんなネコも飽きられる時がきた。 下衆BFが卒業し、もうネコはいらないので、どこかの道端に捨ててくると言う話を、私は元ルームメート(その頃には、私は卒業し他の街で働いていた)から聞いた。 ちょうど誰も知り合いのいない街で一人暮らしで寂しい思いをしていた私は、子ネコを、Adaptしようかと悩んでいたため母に相談し(その頃、両親は近くに住んでいた)、そのネコを引き取ることにした。 当時、お金
も時間
も余裕がなかったため、ネコにとっての始めての健康診断と避妊手術は両親が引き受けてくれた。
そこから、私の元へきたネコは、今までの鬱憤を晴らすためか、私を試すためか、やたら噛み付き飛び掛ってくるようになった。 もちろん爪があるため非常に痛い。 最初はどうしたものか悩んだけれど、そのまま、ネコがボスになってしまうのもヤバイと思いしつけを考えた。 かと、言って、今まで散々暴力を受けてきたネコを更に叩いても意味がないどころか、下衆BFと同じ道に落ちてしまう。
そこで、飛び掛ってきたらすかさず捕まえて、ぎゅうううーーっ
と抱きしめ攻撃に出ることにした。 ネコは抱っこがあまり好きではなく、そして自由を奪われるのも好きではない。 だから、嫌な事をすると無理やり抱っこされ離してもらえないと言う事を覚えさせたのだ。 それを何度か繰り返すうちに、ネコは私をボスママと認め、また私の事を信頼してくれるようになった。
それ以降、ネコは常に私のそばにいて、私が仕事や恋に悩み一晩中泣いて
過ごした時や、風邪を引き
一人ぽっちで寝ている時には、(母ネコが子ネコにするように)私の頭の周りに巻きついて離れない。 まだまだ、私は、ネコ離れが出来そうにないので、これからも元気
に一緒に毎日を過ごしていければと心から祈る。