先生の説明から2日後の土曜日、再び父のお見舞いへ
予約の時間に向かうといつもの場所に父のベッドがなくなっていた
今までは部屋の奥の窓側だったけど今回は
廊下側に移動していた
そして父と対面すると2日前よりも衰弱が進んでいた
ふと見ると肩に黒いたすきみたいな物が見えて
お布団をどかして見ると父が病院に来た時に持ってきていた
ショルダーバッグを肩に掛けてベッドで寝ていた![]()
なにしてるのよwと少し笑ってしまった
「バッグ邪魔じゃないの?」
父 “頷く”
「バッグ邪魔だろうから外しなよ」
父 “首を横に振る”
「えー・・・だって変だよ?」
父 “・・・・”
そして廊下を通りかかった看護師さんから声を掛けられた
看「ベッドを移動した時にお荷物をまとめていたら
カバンをくれという動作で肩に掛けたんです」
「そうだったんですか。ご迷惑お掛けしてすみません」
看「いえいえ。大事な物が入っているのかもしれないです。
カバン受け取ろうとしたら嫌だとジェッシャーで
拒否されましたので・・また頃合い見て外しますね」
「すみません・・お願いいたします」
看護師さんが去ってから父に
「大事な物が入っているの?貴重品は持って帰ったよ」
父 “・・・・頷く”
私は知っていた
カバンの中には薄い碁の本と少しの小銭が入っていることを
ベッドの場所を移動する際に荷物をまとめている看護師さんを見て
もしかしたら父は家に帰れると思ったのかもしれない・・・
ベッドを移動して迎えに来ない家族
そして帰れないと悟りガッカリしたのかもしれない・・・
と私はなんとなく父を見て思いました
「来週は私も病院で検査があるから少し間空くけど木曜日に来るね」
父 “うんうんと頷く”
この頃私の体にも異変があり不安になっていた
色々重なるなぁ〜なんて考えながら帰宅したのです