一人でやるか、分業するか
会社の規模が少し大きくなり、人員も増え、
Xの制作スタイルについて考えることがあった。
モノつくりという領域で
ナレッジを蓄積し、経験を積むという点では
一人で全部やるのが個人としてもっとも成長できる、と思う。
誰にも任せられない、自分でやるしかないから
必死で調べるし、勉強するし
トライ&エラーの繰り返しは
座学よりも身になるスピードはずっと速い。
そういう意味では、会社の立ち上げ期というのは
会社が個人に最も投資してくれる貴重な時期だ。
ただ、組織が拡大するフェーズで
同じやり方を続けていて、組織が期待通りの成長曲線を描くかと言えば
それはなかなか難しい。
幾つもの案件を一人で全部やっていると
必ず効率の問題と直面するからです。
人は基本的にマルチタスクが苦手です。
マルチタスクが得意という人も、
何とかガンバってシングルタスク並に処理はできるかもしれないけど
それ以上に効率をあげることは不可能だと思います。
だから、労働集約的な業務は
分業した方が基本的には効率が良くなる。
(例えば効率を追求した一つの形が、トヨタ生産方式とかでしょうか。)
組織拡大フェーズで、分業して効率化を図るのは
企業として当然だし、僕もそうすべきだと思ってます。
一方で、効率化を追求した組織成果は
ある程度スケールする一方で
それは頂上の見えた"それなり"のスケールとも言える。
きっとInnovationは生まれない。
経営とは
効率化を図る仕組み作り
と、効率化とは矛盾する
個人(Innovation)への投資
をバランスよく続けることなんだと思った。