昼寝していたら夢を見た。
誰かこの夢をベースに物語を作ってくれないだろうか?
荒れ果てた世界で、あと何日生きていけるのだろうと考えながら生活しているという夢。
とにかく不思議な夢だったので綴ってみる。
僕がその日過ごしていたのは海辺の街。
階段を降りれば海につながるようなところ。
周りは瓦礫だらけで、住んでいる人ももうあとわずかしか居ない。
いろんな戦いを乗り越えてきた親友もいなくなってしまった。
僕が残されたみんなを守らなくてはいけないんだ。
この世界は夕暮れの色をしている。
闇に飲まれる寸前のオレンジ色が唯一の光源。
僕たちは少し離れたところに集落を構えて、それぞれ暮らしている。
何かが必要になった時、それぞれの集落を行き来して必要を補っている。
どこもみんなぎりぎりの生活だから、最低限のことしかお願いしない。
できるだけ関わらない方が、最期には、自分のためなのだ。
とある日、見知らぬ集落からの来訪者があった。
彼は多くを語ろうとはしなかった。
探し物をしているらしいことくらいしか、その会話から知ることはできなかった。
夕暮れの街で探し物をするのは困難なことだ。
彼は何日も、この広くない集落を歩きまわっていた。
数日後、彼は何かを指差して言った。
「石。」
不思議な形の石だった。
葡萄のような形の滑らかな石。
僕は何かを思い出しそうだった。
でも全てに霞がかかっていてよく思いだせない。
確かこれは…
今はいない親友の幼いころの映像が現れる。
途端に街は色彩を取り戻した。
夢を物語調に書くとこんな感じ。
これが何かの物語の始まりになればいいな…。