世界が緑から茶色に変わっていく今日この頃な訳ですが…。
若干季節を無視したこんな詩を、今日は載せたい気分なのです。
我ながら、よくこんな言葉がつらつらと出てきたなぁ…と後に思った詩です。
今じゃもう、こんなのは書けません。
絶対…。
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「Chaos」
混沌とした生命
静謐な自然
都会に住まわされた樹木は
殺伐とした色に嘆く
根すら広げられない アスファルトに囲われて
足元のクロッカスは ほんのお慰み
時は無限 この生命は有限
生き急ぐ先に一体何がある
ひとつ満たされなければ また次を求め
果てを知らない人間の愚かな欲
行き着く先にあるものは 虚無
足元を見ろ 天を仰げ
アスファルトの群れの中にも
僅かな緑は生きている
いつか命果てた時
せめて土に環らせて…
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