tiny-heaven -78ページ目

tiny-heaven

背骨を真っ直ぐに打ち直したら

肋骨を帆にして

リズムを持った心を紡ごう


脚を鳴らして
胸を震わせて。





怖い夢が来たよ
ぐるぐるぐるぐる廻るような

手のひらで払っても払っても
消えてくれない水鏡
ゆっくりと拡がる波紋の後で
同じ現実がゆらゆらと揺れてる

あともう少しだけ
何か呑み込んだら
別の生き物になれるかしら、
取り立てて何になりたいのかも解らないけれど、とりあえず
やさしく笑う生き物になりたい。


乱反射する光は眩しくてとても
眼を開けてはいられないから
ひとつの光で射抜かれたい
知りもしない内に音が止まるような

ふ、っと
息を吐くような一瞬で。


重たさに身を任せるように
頭を後ろに落としたら
そのまま落ちてゆく身体で壊してしまった、
蒼く蒼く写した水面ごと ばしゃん。



断片的にしか覚えてないメロディーを
デタラメに歌ったら頬が濡れる

遠い記憶が今でも鮮やかに身体の何処かを喰い散らかすのに
ほんの一瞬、ほんとにほんの一瞬
とんでもなく不相応なビジョンを描いてみたりする

鼻先をくすぐるような、くすぐったい甘い香りでもしてしまいそうな
緩い夢ミタイなしあわせな景色
、だったり。


お前は誰なんだよ

覗き込んだらそう言われそうな気がするよ


斜め後ろに意識を飛ばして
闇に喰われてゆく月を見ている

遠い遠い処からでいいから
光を教えてね

小さな反射でいいの
光を教えて


たまにすうっと
忘れてしまいそうになる、

意味もなく なんとなく寂しくて
哀しい気がする不思議な夜のこと。




photo:01