言葉にすれば、ほんの少しで
それはほんとに
笑われちゃっても、
笑っちゃうくらいにほんの少しで
そこに何があったのかって言われてしまったら
なんにもなかったのかもしれなくって。
だからわたしは
きっと何も変わってなかったのかもしれなくて
だけど確かに在ったはずだって言いたくって、思いたくって
それでこうして言葉を残すんだと思っている今。
あの日雪にまみれた真っ白い景色を見て
ああ、
ここはわたしの知らない場所だと切に感じた。
知らない場所だったら
知らない振りも出来るかもしれないと願った。
その雪が溶けて
また降り積もって
これからまた溶けて
また此処を白くしてゆくと言う。
知らないわたしを知って
新しいものばっかりが視えた。
心地良さに慣れてきた頃に
それは忽然となくなってしまった。
180度ほど違って視えた世界が
また180度違って視えるならそれでいい。
元に戻るだけのことだから。
だけどそれはちょっと違くって
四次元に飛ばされて
今度は五次元に飛ばされて
上手く表現できないけど
なんか、そんな感じがしてるんだずっと。
だからずっとふわふわしていて
だからなんか、
どうなってしまってもいい気もしてる。
闇雲にシャッターを切っても
ディスプレイに写るそれらが
わたしの眼に写っているものとは違う気もしてる。
そんな、感覚のはなし。
未だに並ぶ鍵だけが不思議だ。
なんでばっかり数えたって
なんでもないのにね。
そうやって少しわらって
左下の宙をぼんやりと眺める。
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