いっそのこと
全部棄ててしまえばいい。
全部全部、無くしてしまえばいいのに。
目に付くもの全てを
その場所から遠くにやって
何も。何もなかったことのようにすればいい。
わたしは声を失くしたし
スペアも此処にはない。
アレックスももう、帰ってこない。
離れ離れになってしまったら
ラピスラズリはもう、護れもしない。
あんなにはしゃいで回したカプセルは
違う店で山積みにされていた。
あんな時間は
もう死んだんだと教えられた気がした。
少し離れて視れば
然して意味のないことはきっと、
たくさんたくさんあって
それにまたひとつ気付くたび
細胞が大きな塊で潰されるようだ。
鏡に映る自分が
誰に許されるのかがすこしわからない。
もちろんそれは、わたし自身ではない。
要らないの烙印を押されたあの日から
少しずつ機能しなくなっていく。
壊死したはずの処が
何度も何度と痛いと鳴いて教える。
忘れてしまえと言い聞かすのに
こんなに思い出せるんだと胸を叩く。
どんなに思い出しても
もう何にもならないのにかわいそうに。
そのまま壊死したままでいればいいのに。
涙腺はずっと壊れたままで
その涙で何を流しているのかもわからないまま
言葉は宙にも舞わない
棄てられないこの石たちは
わたしを護ってくれるのかな。
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