「では、ソプラノ、アルト、テナーに分かれてみましょうか!」


あれよ、あれよ、とはまさにこの事。

ゴスペル・レッスンに参加している自分が夢のようです。

いつしか歌詞を手に握り、

逢った事もなかった人たちと歌声を共にしている自分。

夢なら覚めて!


催眠商法?

資格商法?

人間、騙されていく過程はこんなもんなのか?

…と、呆然としながら歌うオレ。(歌うのかよ。)

いや、むしろ自虐的な笑みさえこぼれるのでした。


左隣では、ノブ君が無表情で口を動かし…

右隣では、かっちが引きつりながら笑い…

真ん中で、オレは…

お姉さんの胸のNikeの文字を呆然と眺めていました。


「もっと喉を開いて!まっすぐな声を出してみようか!!」


熱心なお姉さんの声と…

呆然と立ち尽くすも歌い続ける男3人。

滑稽無残。



つづく