昨晩は、ここ数日のうちで最も環境が良い宿でした。
身体は最高に疲れていたのですが、それにもかかわらず、なかなか寝付かれなくて結局寝入ったのは深夜2時過ぎでした。
若干寝不足気味で朝を迎えることとなりました。
朝食は最も早い時間が7時からでしたので、7時にお願いしました。前回の小辺路行の際も7時に頂いたのですが、それでも十分帰りのバスに間に合いましたのでこの時間でも良いと考えたからです。
ただ、前回はシーズンオフでしたので一人っきりで歩いたのですが、今回は連休ということもありかなり沢山の人が出ていましたから、混み具合に依ってはかなり歩きにくくなる可能性があるかもしれないと思っていました。
予定通り7時半に宿を出て、前回休止していた野猿に乗ろうかとも思ったのですが、既に身体はボロボロでしたので、野猿は次回ということにして吊り橋を渡りました。
実家の母には、十津川でしんどくなったらバスで帰って寄るかもしれないと言っていましたが、昨晩の2回の温泉効果か何とか頑張れそうでしたのでそのまま歩くことにしたのでした。
この道は昨年末に既に一回歩いていますので少し安心です。
明け方に雷雨があり、出発直前まで曇っていたのですが、歩き出すと晴れ間が出てきて、すぐに快晴となりました。これは非常に有り難かったです。
歩き出すとすぐに石畳が続きます。
凸凹ですし、うっかりすると滑るので非常に歩き辛く結構注意が必要です。
かなり登ったところで景色の良いところがありました。
8時半前に果無集落に到着です。
ここまでも結構な登りでしたが、ここから本格的な登りとなります。
※ここで8時47分です。
天水田から少し歩いた所で山口茶屋跡です。
時刻は9時23分。
きつい坂を登り切ったところで観音堂がありました。昨年来た際には凍っていて飲むことができなかった水場では水が流れ落ちていました。
今回はここでお水を一口頂きました。美味しかったです。
ここからは又きつい登りの道が続きますが、眺望の良いところがありました。
遠くに見える山は、昨日歩いた三浦峠でしょうか。
まだまだきつい登り道を上っていくと10時35分、漸く果無峠に到着です。
少し休憩と思っていたのですが、後から後から登ってくる人がいて、結局ゆっくりできないまま歩き始めることとなりました。
ここからは急な下り道で岩がごろごろ、段差は一杯、結構な時間ををかけてひたすら下りて行きました。ここで例のフランス人の男性に追い越されました。
このフランス人の男性とは、バスでも電車でも一緒でした。
漸く本宮の町を望むところに来ました。ここで時刻は11時半。
昼食はやはり以前と同じく道の駅奥熊野古道ほんぐうになりそうです。
※珍しい蝶が飛んでいたので、とまるのを待って写真を撮りました。
漸く降りてきましたが、この前の階段で左足が滑りまして、右足で踏ん張ったところ、この3日間の疲れからか踏ん張りきれずにひっくり返ってしまい、下から4段目で階段横に落ちてしまいました。
怪我はなかったのですが、かなり情けなかったです。誰にも見られずによかったです。
道の駅奥熊野古道ほんぐうです。
ここで昼食です。
時刻は1時少し前でした。
東屋でお弁当を食べていたら、途中何回かお目にかかった年配のご夫婦が「ご一緒させて貰っても良いですか?」と声をかけてこられました。
少しお話をしましたら、このご夫婦は既に小辺路は3回目と言う事でした。
驚きです。
ここからは、2㎞半程度ですので、14時37分発のバスには余裕で乗れそうです。
アスファルトの道を歩いて三軒茶屋にむかいます。
三軒茶屋ではガイドさんに説明を受けている団体客がいました。
団体客の間を通り抜け、既に何回か歩いている古道らしい道を歩きます。
祓殿王子を過ぎると、熊野本宮の裏の鳥居があります。
この右横の木の隙間があるところが本当の熊野古道という事で、今回初めて歩くことができました。写真はありません。
ずっと気になっていたんです。漸くホッとしました。
色々なことを祈ってこようと思っていたのですが、もの凄い行列で、この後ろにもずっと続いていまして、とてもではありませんが、拝むために並んでいたら帰りのバスに間に合わないと、外からそっと子供達のことや友人のことなどをお祈りして頭を下げてきました。
既に熊野本宮は5回目ですが、こんなに人がいるのは初めてです。
どうやら令和の時代の始まりと言う事でお参りに来た人が多かったようです。境内にはこんなものがありました。
ここから予定通りのバスに乗り、紀伊田辺から特急に乗って帰って来ました。
電車は思ったよりも空いていて普通に指定席が取れました。
本日は、15㎞、29900歩でした。
これで私の熊野古道小辺路行は終了です。
歩く人は老若男女含めて非常に多かったですし、皆さん楽しんで歩かれていたようですが、この道は生半可に歩く道ではないと思いました。
下調べの際に『このコースは登山の支度が必要です』と言うのがありまして、それなりの用意を持って行きましたが、本当にそう思いました。
結構な割合で熊よけの鈴を持った人がいましたし、落ちたら死ぬと言う所も沢山ありました。
熊野ビューローというサイトで宿の予約をしたのですが、その際に『今までどんなところを歩かれましたか?あまり経験がない方にはお断りしています』とメールで問い合わせが来て、『紀伊路、大辺路は歩きましたし、中辺路も大雲取越、小雲取越、赤木越え、大日越え、潮見峠越えも歩きました』と送りましたら宿の予約終了の通知が来ました。
次はいよいよ伊勢路の続きに入りますが、これからは暑くなってくるので、いつ行こうか、どのコースで行こうかと悩んでいます。
この四日間のトレッキングで身体はボロボロですが、それでも、とても楽しかったです。