犬の飼い主に求められる条件 | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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昭和の時代は野良犬を拾ってきたり、デパートの屋上などにある動物コーナーから気軽に買ってきて、屋外の犬小屋で過ごさせ鎖で繋いでろくに散歩もさせず、残飯かよくてビタワンを与え、フィラリア感染幼虫の駆除もワクチン投与もノミダニ対策もろくにせずに育て、引っ越しが決まったら保健所に連れて行って殺処分を依頼し、重い病気になったら諦めて安楽死させていた犬との暮らし...

 

でも令和の現代は終生飼育を前提に家族として受け入れ、ほとんどの家庭が屋内で飼育し、必要な栄養を全て網羅した総合栄養食を充分与え、フィラリア駆除・ワクチン注射・ノミダニ対策などをきちんと行い、病気になったり怪我したら動物病院に連れて行って治療してもらうのが必然の世の中になってきました。

 

動物と暮らすということは人間の子を持つのと同等の責任が生じるということを充分理解した上で迎えなければいけない時代になったのだということです。

 

 

リンク先のわんちゃんホンポの記事には飼い主の適性(記事中には誤字で『適正』と書かれていますが)として必要な五つの項目が書いてあります。

 

①犬の生活リズムに合わせて行動できる

 

②金銭面、時間、心に余裕がある

 

③犬の習性を理解してしつけを行う根気強さがある

 

④犬の気持ちを察して寄り添う努力ができる

 
⑤生活環境の変化があっても飼い続ける覚悟がある
 
適性というより犬と暮らす条件ですね。
 
どれも大切な条件ですが実際にこの全てを兼ね備えている飼い主が全体の何パーセントくらいいるでしょうね?
 
受け入れた時には条件をクリアしていても転勤など仕事の都合で一緒に暮らせなくなったり、パートナーと別れたので犬と暮らす余裕がなくなるといったケースもあるでしょう。
 
特に②番の金銭面や時間に余裕がないのに衝動買いしてしまって、後で「こんなはずじゃなかった」と保健所や保護団体に連れて行ったり、叱られるのが嫌で捨ててくるようなケースも少なくないと思います。
 

 

 

加えて年齢という条件もありますね。

 

先日もおばあちゃんが若いラブラドールのお散歩中に引っ張られて転倒(2回目)し、骨折したので保健所に連れて行って殺処分してもらうことにしたという話を聞いたばかりですが、老人が大型犬の子犬を育てるのは体力的にも無理がありますし、小型犬でも引っ張られて転倒する危険性は多々ありますので難しいでしょうね。

 

さらには、自分が傷病や死亡で犬の面倒を見ることができなくなった場合に代わりに対応してくれる家族がいないのであれば犬と暮らすべきではないでしょう。

 

一緒に暮らしていた愛犬が亡くなって寂しいからといっても、次に迎える子を終生飼育できない可能性が高い年齢であれば、我慢することも大切な動物倫理だと思います...

 

 

 

一緒に写すと面白い写真が取れる大きなテニスボール↓