犬と人の子の躾の根本的違い | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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よく人間の子供の教育と犬のしつけの方向性を混同する人がいますが、それはちょっと違います...

 

もちろん自分の子供と同様に愛すべきであることは間違いないのですが...

 

「子どもも犬も悪いことをしたら厳しく叱り、いいことをしたら褒めればいいじゃない」

 

はたしてそうでしょうか?

 

大きな違いは、

人間の子供はいずれ独立し、親の加護のない世界で生きていかなければいけませんが、

犬はその生涯を飼い主の元で過ごすという点でしょうね。

 

 

人はこの理不尽な世の中で揉まれても、

不貞腐れることなく乗り越え、

ストレスに耐えて生きていく必要があります。

 

ですから自分の子供に対して常にフェアであろうとすると、

フェアに接してこない相手に対して大きなストレスを感じ、

それを受け流すことができなくなるので、

敢えて理不尽に接することも必要なのでしょう。

 

他人から怒鳴られることもあるかもしれませんから、多少は慣れていないとショックで立ち直れなくなるかもしれません。

 

それが結果的に理不尽な先生、

理不尽な上司、

配偶者のワガママ

などに対する抵抗力になるのですから...

 

 

一方で一生飼い主の元から独立して生きていくことのない犬にとって、外の社会の荒波に揉まれることはありませんから、フェアでない理不尽な対応に耐性を作る必要などないわけです。

 

さらに、『愛のムチ』『将来のため』などという概念が分からない犬にとって、約束を破ったり、激しく叱られたり、叩かれたりという行為は、自分に対する飼い主の『うらぎり』であり『攻撃』でしかありません。

 

単に信用を失い信頼関係を壊すだけです...

 

 

常にフェアに対応し、

いつもと違う対応をしなければならないときには、

「ごめんね、今日は○○できないの」と謝り、

小さなことも褒め、

どんな時にも大声で叱ったり叩いたりしてはいけません。

 

 

犬との暮らしに『アメとムチ』は必要ありません。

 

『アメとアメなし』でドッグトレーニングは充分成立するのです...