主従関係の行く末 | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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以前、知人の獣医さんから聞いた話です… 

 

ある日頭から血を流し、ぐったりとした犬を連れてきた中年の男性がいて、

なぜこうなったのか理由を聞いてもはっきり言おうとしない。 

「事情が分からないと対応できませんよ」と言うと

ボソボソ話しだしたのがこういうことでした。

 

犬をブラシしようとしたら唸って反抗した。

それでも叱りながらブラシを続けていたら咬んだ。

 

これはリーダーである自分に対する反抗だと思って口をがっちり掴んで 

叱りながら頭蓋骨をブラシの柄で叩いた。 

 

それでも口を掴んでいる手を振り外そうとしたので、

抵抗を止めるまで 怒鳴ってブラシの柄で叩き続けた...

 

手を振りほどいた犬は歯を剥いて唸って憎しみの篭った目でこっちを見ている。 

服従するまで許してはいけないと思い、手近にあった木製のハンガーで殴ったが 

歯を見せて服従しようとしない。 

 

「フセ!」と連呼しながらハンガーで叩き続けたがなかなか伏せようとしない。

 

気がついたら殴りすぎた犬はグッタリとしていて頭から血を流していた...

 

その飼い主さんは興奮しながらそう弁解していたそうです。 

 

 

主従関係を築くなどという誤った観念を元に、

服従させるためには体罰もやむなしなどと自分を正当化していると、

最終的にはこうなってしまうのだと思ったと、

その獣医さんはおっしゃってました…