最近の若者は新聞を読まなくなった。

いつの時代の若者も、そんなことを言われていたのでしょうがここにきて、本当に紙の新聞が消滅の危機にあるかもしれない。

アメリカのニューヨークタイムズ紙の例などを用い、アメリカにおける新聞業界の衰退を危惧する本書。

紙の新聞は売れなくなり、ネット版の有料会員数は減り、ニュースのまとめサイトの一部と化している状況において新聞会社の生きていく活路はどこにあるのであろう。

日本においても同様のことが起こっていると感じています。しかし、アメリカほど深刻ではないのは、日本人の情報に関するIT化の割合がアメリカ人に比べて低いからです。

私がこの問題の中で一番こわいのは、情報の質と量の偏りです。

インターネットが普及して以来、私たち一般人が手に入れられる情報の量は飛躍的に増大しました。その一方でインターネットを介して得られる情報というのは偏ったものであると私は感じます。

確かに、「渋谷の○○にあるラーメン屋がうまい」「坂本竜馬という人の生まれは・・・」なんていう、一般市民の間の情報の共有という意味での情報は大量にあふれています。

しかし、「小沢一郎の裏金問題」「イラク戦争下にある兵士の実情」のような政治、経済、紛争、社会問題などの分野の情報というのは、一部のジャーナリストによってもたらされています。

新聞会社が倒産、もしくはリストラを行うということは、全世界にある我々の情報源を断ち切っていくということです。インターネットによって世界中とつながれるようになる。そんなことをいった人がいます。私はまだそうは思っていません。

インターネットにつながっただけでは、政治家の裏金の事実も、少年兵たちの気持ちもわかりません。それをつないでくれる人たちがいて初めて、2次的につながれるのです。

今、FREEなどといわれ、情報は無料だという風潮がありますが、情報の質を考えてお金を払うべきところは払っていくべきなんです。石でも、そこらへんの石ころとダイヤモンドは違いますよね。情報だってダイヤモンドにはお金を払わなくてはいけないんです。私はそう思います。



新聞消滅大国アメリカ (幻冬舎新書)
鈴木 伸元
幻冬舎
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社会起業家そんな言葉を最近よく耳にします。彼女たちもそんな社会起業家の一人です。

彼女たちがSHOKAYを立ち上げたのは、香港出身のマリーが26歳、台湾出身のキャロルは24歳のときでした。

彼女たちはハーバード大学ケネディスクールで出会い、ともに同じ志を感じ、中国チベット族の「ヤク」という動物の毛を使った製品をつくるという社会起業を選びました。

そんな彼女たちがどのように「ヤク」に出会い、社会起業へむかい、今まで歩んできたのかの奇跡が書かれている本書。

私は社会起業家に関する本を何冊か読んできましたが、彼らに共通することは、本書のタイトルにもあるように「世界を変えたい」という思いではないかと思います。

特に彼女たちは、非常に優秀な学歴を引っさげての起業です。ほかにも、ウォール街やらで非常に高額な給料をもらい、ハイクラスな生活を送るという選択肢もあったはずです。

しかし、彼女たちは社会起業の道を選んだ。

そんな世界中の若い人たちが、世界を変えようと立ち上がっているという事実にはいつも感動します。

若い力が世界を変える。私は常々こう考えています。環境は常に変化するものです。それに対応し、変化を繰り返し続けなければ、どのような種であれ滅んでしまいます。変化を起こす力をもっているのはどんな時代でも若い人だと思います。

今は時代がものすごいスピードで変化していると感じます。この変化のなかで私も動かねばと感じているのです。

そう感じさせてくれる本書。彼女たちの力を感じましょう。


世界を変えるオシゴト 社会起業家になったふたりの女の子の感動物語 (講談社BIZ)
マリー・ソー キャロル・チャウ
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さまざまな雑誌の「必ず読みたいビジネス書100」のような特集によく登場していた本書。

気になっていたので呼んでみました。

著者はアイルランドで「スーパークイン」というスーパーマーケットの経営者であるファーガル・クイン氏。

ファーガル氏の経営方針である「顧客志向」をまとめたものです。

顧客志向という言葉は昨今よく聞かれるようになったと思うのですが、実際にどのようなことが顧客志向というのだろう。
その質問に本書は、スーパークインの実例をいくつも紹介しながら答えてくれます。

たとえば、スパーククインでは顧客の苦情を聴衆する仕組みを構築しているとのことです。

苦情を仕組みにまで落とし込んでいる企業はなかなかないのではないでしょうか。

新規のお客さんはもちろん大事ですが、従来の顧客を大事にすること自社のファンになってくれる。そのファンがどんどん増えていくことで企業規模を大きくしていく。これが本当の企業拡大の方法なのだと感じさせてもらいました。

顧客志向の第一歩は「顧客の声を聞く」ことです。


お客さまがまた来たくなる  ブーメランの法則
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