私には、胃袋がありません。
胃袋が無くなって初めて分かったことがあります。
それは、今の日本人が普通に口にする食べ物が、
どれだけ『でたらめ』であるかということでした。
みなさん、はじめまして
チャールズと申します。
私は、2011年12月に胃がんと診断され、胃の下3分の2を切除しました。
皆さん、
「胃がんで胃を取っても、そのうち腸が胃の役割をはたしてくれる」
という話、聞いたことありませんか?
私もその話を信じていました。
というか、お医者様に聞いても、
「胃の3分の1は残っているんだし、
そのうち、その3分の1が大きくなって、元の状態に戻りますよね」
と聞くと、うなずいてくれました。
ですから、全く深刻にならずに手術を受け入れました。
ところが、実際切ってから分かったのですが、
様々な不具合が出てきました。
病院でも、
切除後の生活で注意することのビデオを見せられ、
説明されたのが、退院の前日でした。
(本来、手術前に説明すべきじゃ・・・)
と私は憤っていました。
なぜなら、その話を手術前に知っていたら、
手術を選ばずに、絶対に他の治療法を選んでいたと思ったのです。
胃の下が無くなるということは、
胃が「袋」としての機能を失うということです。
つまり、ただの管になったのです。
口→食道を通った食べ物は、
胃を通り過ぎ、そのまま十二指腸へ進んでいきます。
通常、胃は食べ物を蓄え、
やわらかいかゆ状にしてから十二指腸へと食べ物を送ります。
ちょっと想像してみてください。
胃袋があれば、
ゆっくりと時間をかけて少しづつ腸に届いていたものが、
一気に腸になだれ込むのです。
胃袋が無いとどうなるかというと、
悪いものを食べるとすぐに出てしまうのです。
すぐにとは、最短で30分です。
さて、悪いものとは何だと思いますか?
それは、人工のもの、化学合成されたもの、酸化したものです。
特に悪いのが、油です。
実は、人間の身体を錆びつかせるのも油、
もっちもちにするのも油なのです。
最悪の最短コースの30分で出てくるのが、
今流行りの悪者、トランス脂肪酸です。こいつは本当の悪者です。
私は、手術後7日で退院しました。
退院する前日に、
管理栄養士さんから胃切除者向けのガイダンスがありました。
素直な私は、管理栄養士さんから渡されたリスト通りの食生活を送っていました。
手術したのが、12月、
寒い季節を越え、暖かくなるに従って、
次第に体力の低下を感じるようになりました。
胃袋が無いので、お通じはいいのですが
ほぼ毎日下痢をしていました。
退院前のレクチャーで人によって下痢が止まらない人、
電車の中で急にもよおしてします人が紹介されていたので、
私も残念ながらその仲間に入ったのかとあきらめていました。
また、これは余談ですが、ガスがたくさん出るのです。
胃袋があった時には、ほとんど出なかったのですが、
まあ次から次へとパッパラ、パッパラ、人間管楽器と化していました。
しかも臭い!
口で噛んだだけの食べ物が一度に大量に腸に届くので、
十分な消化ができないのですね。
家族には、毎日のように大迷惑をかけていました。
そして次第に食べる量を減らしていくようになりました。
この下痢と大量の有毒ガスの発生のために外出を控えるようになっていきました。
しかし、そんな時に悲惨な事件が起きました。
術後2か月ほど経ったある日、
友人と横浜のベイサイドにあるレストランでランチをしました。
ランチを終え、30分ほどたった時に、
急にもよおしてきたのです。
近くにトイレが見当たらず、
友人と別れ、急いで横浜駅北口の改札を抜け、
トイレに駆け込みました。
しかし、しかしなのです。
3つ並んでいる「大」のトイレ全てが埋まっていました。
その時点で、成す術もなく大量の「もの」を垂れ流してしまいました。
その時履いていたのが、運悪く明るめのメンパンでした(泣!)。
しばらくして空いたトイレに一時間ほど佇んで、後処理を行いました。
なるべく人に近寄らないように、電車に乗り、自宅に帰りました。
このように、本当の悪玉は、前触れが微妙で、
にわかにやってきます。
そして痛みも無く、ただ流れるように出ていくのです。
しかし、この事件から、様々な教訓を得ました。
そして、それ以降もたくさん失敗から教訓を得ていきます。
たまに、外食で冒険すると、痛い目に会うことがありますが、
現在、下痢も、有毒ガスも、その原因となるものが分かっていますので、
日常生活では、コントロールできています。
私は、今、53歳です。
心 技 体、全てにおいて、人生最高の状態を迎えています。
手術後、4年経った今、
私が得た教訓が、皆さんに役に立つかもしれないと思い、
このブログを始めました。