とある昼下がりのカフェでの出来事




隣に座った男女の声が聞こえてきた。



オトコ「それでさ、彼女に携帯見られちゃって。すげぇ疑われたよ…」



なんだか少し嬉しそうに言う男。

けっして、意気消沈の面持ちを想像させる声ではなくて

どっちかというと、腹から発声している感じの良い声だった。


だから、文字面だけ見ると


彼女に携帯をみられて困ったハナシ


なんだけれども、口調のニュアンスまで込みこみで判断するに





ただのノロケ






と思われた。








アイツ(彼女)、そこまで俺のこと好きなんだぜー

参ったなーーーHAHAHAHA




みたいな、ね?








そこで、一緒に来ている女が、いきなりこういった。




オンナ「えーーーーーー?ふつう携帯とか見る?ありえなーい!!」









…え?

焦点そこなの?





携帯、見る見ない論争なの?



ちがくない?


ちがくない?そのリアクション。





オンナ「えーありえないよー。」



オンナはなぜか、ひたすら


「彼女が彼の携帯電話を見た」


という事実にのみ着目、&着目。



オトコ「えーそうかな。見ちゃうもんだろ?」



少し小さな声で、彼が言う。






どうやらここで、「だよなぁーアイツ(彼女)ありえないよなー」

とか言わないところからしても、相当彼女のことをラブなんだと思うんだけど。


そこにさらに大きな声で、かぶせるオンナ。





オンナ「見ないよ、見ない!!私だったら絶対に見ないもん」





そこか。



「私だったら」





これが言いたかったのか。



まぁ、そうだよね。なーむー。








これは、彼女のいるオトコを略奪したい時によく使われる手ですね~

ねぇ?王道ですよねぇ?


彼女のしたイヤな部分、私だったらしないよ?


私と付き合ったほうが、あなたは幸せになれるんだよ?




彼女の悪口は言わず、かばった上で「自分ならそんな事しないのに…」

を繰り返す。


これって結構有効な手立てだと思われますがーーーーーー










このカフェのオンナ、力みすぎだし。




そんな力いっぱい「私だったら」アピールしたって意味ないよ。


まったくオトコには刺さってないじゃん。





このオトコ、彼女にラブラブなんだよ?たぶん。


そもそも、「携帯見られた」ってのが題材じゃなくて

「彼女に疑われて困った」



てのが題材なんだから。


着眼点正しく持てーーー





冷静になれ、冷静に!!!




攻撃手法のベクトルはあってるかもしれない!


でも、使い方と、使うタイミング、

間違えてますからーーーーーーーー!!!




探偵七つ道具も

ドラえもんのミラクルな道具も


使い方間違えたら逆効果ですからーーーーーー






ハラハラしちゃうよ、まったくもう。




オトコ「…」





ほら、だまっちゃったじゃん。






オトコ「でさぁー」




全く別の話題に移るのに時間はかからなかった、

のは言うまでもないよね?





なんですかねぇー








状況をちゃんと判断できないのは損だよね。





でもさ、





客観的に見えてる第三者視線だからこそ

冷静に見れているんだよね?





私も、カフェなどに行った際には

隣のオンナのハラハラオーラを巧みにキャッチしたく存じますーーー





キャッチ







リリーーーーーーーース!!



いえい!!!