正面から向かって来てくれる
その勇気に
曖昧な態度で濁すことしか
できないのか

正直
嬉しさもあったが
驚きの方が強かった

悟られないように
誤魔化しながら
対応していた

最低だ

勇気を振りしぼってくれたのに

でも
恐怖が先行して
自分をかばう
言葉ばっかり

臆病者め

名前をつけた
二人の想い出を
運ぶ方舟に

美しく
光り輝く
石の名を

何処に行くにも
脚をまたいだ

お姫さまの様に
君は僕の
腰に腕をまわし
背に頬をあてた

私はこの手を
離さないわ
だから
貴方は進みたい
場所を目指して

君の言葉を信じ
必死にペダルを
まわした

君の見たがった
景色が広がる
場所に着き
脚を止め振り返ると
君はそこには
いなかった


いいんだ
君が笑える場所を
見つけたのならば

残されたのは
僕と
錆びついた
雲母だけだった

何時からだろうか
距離を置いてしまった

口では夢だとか
ほざいておきながら
何の努力もしなくなっていた

綺麗にまとめ
己を正当化したいだけなのだろう

傷つく勇気すら
ないのだろう

理想だけを
追い求め
どんどん殻に
籠ってゆく

感じたい光があるのに
同じことを繰り返して
しまうのではないかと

同じ苦しみを
与えてしまうのではないかと

結局は
怯えているのさ


自分が傷つくことに