今夜の月は全てを知っているようだった
まるで悲しみを抱いた私のようだった
涙を枯らして声を枯らして
見上げた月は私以上に悲しんでいて
一粒の雫が私の心に流れているの
その雫が涙の硝子に変わったら
あなたの手で割って欲しい
私今まで怖かった
月の光を頼ってばかりで
いつかは頼らずに歩む未来を
受け止めるのが不安だった
こんな私でも大丈夫かな
笑える日がくるかな
さよならの言葉は過去の私だったら
聞きたくなかったけど
いつかはあなたから言われるんだよね
散りゆくガラスの破片に
一つだけ願いが叶うなら
私と同じ悲しみを抱いている人が居たなら
勇気の涙を与えて欲しい