ほぼほぼ、書き上げていたものの
2月の初日やら、4月の歌舞伎座やらで
ここまでブログUP出来ずにいましたが
今更ながら、記しておきます
私にとっては
とても意味のあるものとなったので
壽初春大歌舞伎
~歌舞伎座
1月26日、千穐楽をとっくに迎えております

染五郎さんはこのひと月(もう先月)
昼2役、夜2役とフルにお勤めでしたが
昼夜の出番の間に時間があるからなのか
気持ち的に余裕が持てたのか?
そめいろブログも
ほぼほぼ毎日更新と頑張りました



いまだかつてないことではないかしら(笑)

お疲れ様でございました
ブログはそこまで頑張らなくてもいいよ
と実は思っております(笑)

・・・がまだまだ続いてるね(笑)
今月は夜の部のみご出演とあって
表向きは先月より更に時間ありますから

将軍江戸を去る
が、初春の序幕に位置するのは
流石にどうよ、ってのは、まぁ別問題として
お芝居そのものは良かったのではないかしら
このお芝居での愛さんとの相性はよい?かも
御浜御殿など元々青果ものは好きなのですが
将軍江戸を去る、は私にとってはずっと
(様々な理由から)苦手意識が抜けないものでした
が、今回、ひとつだけ言えること、
それは・・・
染五郎さんが山岡をお勤めの国立、
(2010年)ではなく
慶喜を初演された明治座、
(2013年)でもなく
慶喜を再演された当月(もう先月

で、この作品のおもしろさに、
やっと触れる事が出来たということ
二人のぶつかり合いがなかなかどうして
(←仁左&染の御浜御殿には到底及びませんが)
台詞の一字一句に引き込まれ
自分でも不思議なくらい、スッと心に滲みました
それは役者のチカラであり、
これぞ、真山青果の
台詞のチカラなのでしょうね
やはりお芝居は一期一会・・・です
ぶつかり合いとはいえ、
慶喜は常に受ける芝居、とても難しいと思います
やはり相手の役者が違うと、違うものなのか
前回がどなただったか、敢えて書きませんが
今回、愛さんの山岡は思ってた印象とは違ったんですよ

ある意味、そうであってよかった、
ってのもあります
それに染五郎@慶喜が、初演よりきちんと
山岡という人物を受けきれていて 尚且つ
ふたりの押し引きのバランスが互いによいのかも
やりとりの中で唯一と言ってよい?
慶喜が声高になる
尊皇とは!勤王とは!と山岡に問う場面
あの薄ら寒い風貌とは裏腹に
(←ひどい言い様(笑)ごめんなさい

めちゃくちゃカッコいい!と思ったのでした
千住大橋での別れで
「顔をあげるなよ、このままに通せ」
と家臣に静かに声をかける慶喜、
「勤皇の大義は決して忘れぬ」
と山岡に穏やかに言う慶喜、
これらに、人としての慶喜をとても感じ
自分が退くことで世の中に新しい時代が拓ける、
からこその決断、苦しいけれど、
慶喜自身が心を裸にできる時、は
果たしてくるのか?なんて
真剣に考えたりもしちゃいました

1階ではもちろん、久々に幕見からも拝見
お二人の声も良く通り、
驚くくらい歌舞伎座の天井までも
物語が、気持ちが、伝わってきたのですよ
今回、拝見出来てよかったです
もう苦手なんて、微塵も感じておりません
ほんと、ありがとうございました

大津絵道成寺
の 矢の根の五郎 が、
もうね、もうね、(←興奮気味(笑)

ほんと出番は押し戻しなので
大詰めラスト5分強?くらい?なのですが
めちゃくちゃカッコいい!


最近こういうお役、とってもイイね!

すっごく身に添ってきたというか
(←偉そうにスミマセン

こういうの今まであまりやってこなくて
なおかつご本人も苦手な部類だったはずで
けど最近は安心して


どきどき

背中にデッカイの背負って
花道ダダダぁ~



大きな見得を、あっち向いて切って

こっち向いて切って(笑)

カッコつけて大きくキマって
はい、おしまい!って
ほんとカッチョいい~~~~~

染五郎さんもメチャ楽しそう(笑)でね
新しい遊び見つけた小さい子みたいだよ

ご本人はこういうお役に燃えるでしょうが
拝見する私は萌えます(笑)


大津絵道成寺、今回初めて観ましたが
面明かりやら、ぶっかえりやら、
番傘での早替りやら、女形の舞踊やら
演目としては面白いなと
なので、染五郎さんで1度拝見したいものです
5変化なんてお茶の子さいさい


井伊大老、長野主膳は切れ者
眼光鋭く

そして低~いお声で
容赦情けは持ち合わせず
バッサリと冷たいです(笑)


間髪入れず幸四郎@直弼の願いを断ります

失礼ながら大御所捕まえていうのもなんですが
幸四郎さん上手いですね、こういうの
心の中の移ろいが手に取るように感じられます
玉三郎さんもかわいらしい
大人の心の中にある少女らしさが嫌味なく滲んでて
というか久々にお芝居で拝見した気がします
最近はほぼ舞踊ばかりですから


この演目、前回は吉右衛門さんと
芝雀(現雀右衛門)さんで拝見しましたが
印象がかなり違いました
これに関しては今回の方が好みかな、
面白いなって感じましたから
松浦の太鼓のお殿様、
初日より断然良い!けれど
進化しててというのではなく、
初日はテレビ中継だったり緊張もあったり?
夏巡業の終盤あたりから
(良く言えば) ら、し、さが顔を出しつつあり
←それを否定するのではないですよ
いずれはそうなってく
(恐れずに言えば)ぶっちゃけ少々崩れ・・・
それはちょっと違うような

という気がしていたところに今回の初日、
でしたので、少し心配だったりしましたが
俄然、楽日数日前に拝見した時は
叔父さまに教えて頂いた事を
思い出したかのように盛り返してですね、
はい、私は現時点ではこっちの方が好きです
ただ、馬鹿馬鹿・・・
馬鹿者めが・・・、は使い過ぎかな
叔父さまのそれが全てとは言いませんが
加減が過ぎると効果が薄れて
逆にお殿様のお茶目さや、
可愛らしいわがままな感じが
削がれるように思います
全体に、これから先、何度も重ねることで
もう少しお殿様に大きさというか
落ち着きのようなものが出ればなと
そうすれば百人力!な松浦のお殿様に!
(偉そうにスミマセン

お殿様に関して気になる部分に
ちょっぴり辛口になりましたが
基本的には夏巡業の時に書いたように
染五郎さんがお勤めになる
松浦のお殿様、大好き!

には変わりはございませぬ~
これからも大切に勤め続けて頂きたいな
と思います
トピックス?!妄想?
お殿様が助太刀に行く!とお馬に股がり
家臣たちがオロオロ、源吾が到着し、
勢い余って落馬な場面
←今月(もう先月)のイチオシ場面(笑)
舞台写真にもありましたよねniceショット


その後、後学の為、討ち入りの様子を聞かせよ
(家臣らに)皆も良く聞け、なところで
お馬に向かって(ドウドウ、と)なだめるような仕草で
「お前はおとなしく、なぁ、」
みたいなこと言ったよぉ(笑)?!

万人が気づくような台詞ではなかったので
思わずムフっとニンマリしちゃいました

こんなところで染五郎さん
特技(馬と会話できる)発揮(笑)!してる
ってね

私の妄想ではなかったはず
日によって違うでしょうけれど、ね
