日付を越えてしまいましたが

3月27日
三月大歌舞伎
通し狂言/菅原伝授手習鑑
歌舞伎座

千穐楽を迎えました
おめでとうございます


では徒然に・・・
ほんと徒然ですから(笑)


今回は本来、杮落し公演中に
掛かるはずだった菅原伝授の通し
もし当時上演されていたら
きっと、仁左衛門さん以外の配役は
違っていたのかな?
(大御所な皆さんで固めた配役だったのかな)
なんて考えると今回その大役を演じる事となった
花形の方々はとても貴重な機会を
得ることが出来たのねとも思えます

そして他の段に比べて
上演頻度が極端に少ない
筆法伝授と道明寺を含めたカタチで
菅原伝授を通しで拝見出来た事は
私にとって、とても有難いことでした

特に筆法伝授と道明寺は
忘れないと思うし大切にしたい
染五郎さんと梅枝さんの
お二人がとても素敵な
源蔵と戸浪をみせて下さったこと
そしてそれは仁左衛門さんの
丞相様の存在があってこそのもの

菅丞相という人物を仁左衛門さんを通し
目の当たりに出来た事で
今まで、どこかお話にのめり込めてなかった
寺子屋の段が 私の中でやっと
ストンキラキラと心に落ちた気がします

今回の松王は寺子屋全編を通し
全身に哀しさを背負っていて・・・

・・・あんなに哀しい松王の泣き笑い
観たことないよ汗
(勿論、私の気持ちの変化も
あるのですけれどね)

そして筆法伝授を観終わっての
これだけは譲れない!は
染五郎@源蔵&梅枝@戸浪で
寺子屋を観たい!もうこれに尽きます
すでに勝手に脳内再生は始まる(笑)
良い意味で観ずしても想像出来るほど
筆法伝授での源蔵戸浪が良かったの
いえ、もちろん染五郎@松王は観たいの
ですけど、それとこれは別(笑)
で、その時の松王丸は・・・
ええ、吉右衛門叔父様でお願いします
敢えて花形ではなくて、です


最後花道での
小さな秀才様を背負った千代と源蔵
互いに見つめあい、しっかり繋いだ手は
これから先なにが起ころうとも
・・・と2人が無言で交わした
固い固い決意のあらわれ
そんなふたりに思わずなみだ泡

今まで梅枝さんとはあまり
ご一緒する機会がありませんでしたが
今回のおふたりを観て
お芝居の相性はいいんじゃないの?と
これを機会に相手役として
もっとご一緒して頂きたいな


前後しますが・・・
賀の祝があると、三つ子の兄弟の
普段の生活が見えてくるので
それ以外の“場”との落差が生じて
前後の車引や寺子屋で感じるものも増長します

で、この賀の祝での左團次さん@白太夫に
じんわりと心を侵食されています(笑)
このおやじ様になら松・梅・桜と
三人三様な息子がいても納得が出来る
そんな、おやじ様でしたよね
そして白太夫を前にした松王の
ひとつひとつが切な過ぎます
この左團次@おやじ様と
染五郎@松王のやり取りに心がヒリヒリ泡


なんかね とりとめなくなってきた(笑)
書きたい事はまだ沢山あるのですけれど
自分の陳腐な表現で言えば言うほど
違うものになっていきそうで・・・
もったいないというか、ね(笑)
今月はこのへんでおしまいにしましょ

どうしても書いておきたい
な事が出来た時は追記として書きま~す

では、では、・・・


201503菅原伝授手習鑑